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ウィンターミュート、5年で10億ドル投資 AIデータセンターと高頻度取引基盤整備

出典
JOON HYOUNG LEE

概要

  • ウィンターミュートは伝統金融市場への進出に向け、AIデータセンター高頻度取引インフラに5年間で10億ドルを投資すると明らかにした。
  • 今回の投資を通じて、株式・コモディティー・外国為替市場をまたぐ総合ディーラーへの飛躍を目指す。あわせて非暗号資産部門の売上比率を2027年末までに50%超へ高める方針も示した。
  • ウィンターミュートはブローカーディーラー登録を終え、株式と株式オプションの取引に加え、取引所OTC市場での流動性供給が可能になったと説明した。

期間別予測トレンドレポート

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写真:ウィンターミュート
写真:ウィンターミュート

世界の暗号資産マーケットメイカーであるウィンターミュート(Wintermute)は、伝統金融市場への進出に向け、AIデータセンターと高頻度取引インフラに今後5年で10億ドル(約1590億円)を投じる。

エフゲニー・ガエボイ最高経営責任者(CEO)は8月12日、ブルームバーグとのインタビューで「これからは、数十年にわたって技術とインフラを最適化してきた企業と競わなければならない」と語った。そのうえで、必要な投資規模も相当大きいとの認識を示した。

今回の投資を通じ、同社はシタデルやジェーン・ストリートのように、株式・コモディティー・外国為替市場をまたぐ総合ディーラーへの飛躍を目指す。売上高に占める非暗号資産部門の比率も、現在の約10%から2027年末までに50%超へ引き上げる構想を打ち出した。

ガエボイCEOは、単に約定速度をマイクロ秒単位で縮めるだけでは足りないと指摘した。膨大な市場データを基に精緻なクオンツモデルを継続的に学習させることに加え、そのための演算・保存・ネットワークの各インフラを確保することが重要だと強調した。

ウィンターミュートが伝統金融市場への本格参入を急ぐ背景には、長期化する暗号資産の弱気相場がある。ビットコイン(BTC)は8月12日時点で6万3000ドル台後半で取引され、2025年10月に付けた過去最高値の12万6000ドル(約2010万円)の半値水準にとどまっている。これに伴い、同社の1日平均取引高も2025年の約150億ドル(約2兆3900億円)から2026年は約100億ドル(約1兆5900億円)に縮小した。

同社はすでに、伝統金融市場への参入に向けた準備を段階的に進めてきた。最近では米国法人を通じて、米証券取引委員会(SEC)と米金融業規制機構(FINRA)へのブローカーディーラー登録を完了した。これにより、株式と株式オプションの取引に加え、取引所と店頭市場(OTC)で流動性を供給できるようになった。

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JOON HYOUNG LEE

JOON HYOUNG LEE

gilson@bloomingbit.ioCrypto Journalist based in Seoul

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