期間別予測トレンドレポート


3.7%高の6579で終了
外国人、半導体中心に3兆4000億ウォン(約3840億円)買い越し

半導体価格の急騰を指す「チップフレーション」が人工知能(AI)投資需要を冷やすとのウォール街の懐疑論が、相次いで覆っている。メモリー半導体の価格が上がっても、企業はむしろAI投資を前倒しし、巨大IT企業に続いて新興クラウド企業も資本支出を一段と増やしていることが確認されたためだ。最近のハイテク株急落を招いた需給環境も改善しつつあり、AIインフラ投資の恩恵が大きい韓国株への期待が再び強まっている。
8月12日の韓国総合株価指数(KOSPI)は前日比3.68%高の6579.04で取引を終えた。約1カ月ぶりに20日移動平均線を回復した。外国人投資家が半導体を含む電機・電子株を中心に3兆4000億ウォン(約3840億円)超を買い越し、上昇を主導した。コスダック指数も下落して始まった後に切り返し、0.12%高の858.91で引けた。
この日の上昇相場をけん引したサムスン電子とSKハイニックスは、それぞれ6.7%、5.5%急伸した。半導体基板や素材・部品・製造装置、電力機器などAIインフラ関連銘柄にも買いが広がった。前夜に決算を発表したコアウィーブ(CoreWeave)とスーパー・マイクロ・コンピューター(Super Micro Computer)が、市場予想を大きく上回る売上高や利益率、受注残高を示し、今年の設備投資見通しを引き上げたことが投資家心理を支えた。
コアウィーブの決算説明会は、足元で広がっていたAI半導体需要のピークアウト懸念を和らげた。経営陣は、メモリーを含む供給網の長期契約をさらに拡大するのかとの質問に対し、「顧客に必要な容量を適時に確保するため、供給網を積極的に管理している」と述べた。さらに「コスト上昇を上回るペースで、コンピューティングが生み出す価値が高まっている」と強調した。最近締結した契約の利益率は前四半期比で5〜10ポイント上がったとも明らかにした。
AI特化型ヘッジファンドのシチュエーショナル・アウェアネス(Situational Awareness)が、日本のサーバー部品メーカーである太陽誘電の持ち分を大幅に増やしたとの報道も追い風となった。太陽誘電はAIデータセンター向けの高性能積層セラミックコンデンサー(MLCC)を手がける。日本市場で太陽誘電はこの日、7.5%上昇した。
メモリーを軸とするAIハードウエア部品の価格上昇が需要を抑えると警戒してきたウォール街は、見通しを相次いで修正している。モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のエリック・ウッドリング氏は8月10日、米情報技術(IT)ハードウエア業種の投資判断を「注意」から「中立」に引き上げた。ウッドリング氏は6月末、「チップフレーションによって企業のIT支出は落ち込む」として、サーバーやストレージなどAIインフラ関連株への投資に注意が必要だと警告していた。だが今回は「その判断は誤りだった」と認めた。
材料面の追い風が株価上昇につながりやすい需給環境も整いつつある。ウォール街でテクニカル分析の第一人者とされるシタデル証券(Citadel Securities)の株式デリバティブ部門責任者、スコット・ラブナー氏は8月11日のリポートで、デレバレッジが相当程度進み、変動性も低下しているため、システム運用資金の株式買い余力が再び大きくなっていると分析した。
韓国株はAI半導体とインフラ投資に対する「高ベータ市場」であるだけに、こうした需給変化により敏感に反応する。指数に占める半導体株の比重が大きい韓国市場は、世界のAI投資心理に応じて外国人の売買動向と指数が大きく振れやすい構造にある。AI投資心理の改善を受け、韓国株の反発期待はとりわけ高まっている。
ビン・ナンセ記者 binthere@hankyung.com
Korea Economic Daily
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