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米株売りで欧州に資金流入 ストックス600は年初来12%高、AI導入株も優位

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 欧州のストックス600指数欧州国債ユーロがそろって強含み、米国資産から欧州資産へ資金が移っていると伝えた。
  • 欧州のAI導入企業の株価は14%上昇し、米国のハイパースケール技術企業の4%を上回った。一部の投資家は欧州の株式債券を魅力的な投資先とみている。
  • もっとも、インフレ財政悪化政治的不確実性を背景に、欧州資産の強さが続くかどうかに懐疑的な見方もあると伝えた。

期間別予測トレンドレポート

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写真:Shutterstock
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欧州株がこのところ上昇基調を強め、投資マネーが欧州の株式と債券に向かっている。

ブルームバーグが8月11日に報じたところによると、欧州の主要株価指数であるストックス600指数は2026年に入って12%上昇した。ドイツ、イタリア、フランスの主要国債も過去最高値を上回る強さをみせている。ドイツ国債は米国債を上回る運用成績となり、ユーロは対ドルで2カ月ぶりの高値圏にある。

欧州企業の決算と景気が4年ぶりの強さを示す一方、追加利上げ圧力を招くほどの過熱には至っていないことが背景にある。米連邦準備理事会(FRB)の政策運営に不透明感が残るなか、予見しやすい一部の欧州債券ファンドを米国より魅力的な投資先とみる向きもある。

BNPパリバ・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、ソフィー・フーイン氏は「インフレは制御不能な水準ではなく、欧州中央銀行(ECB)による利上げは必要ない。一方で成長は株価上昇を支えるには十分に強い」と語った。

ブルームバーグのデータによると、MSCI欧州指数の構成企業の4〜6月期純利益は17%急増し、2022年末以降で最大の伸びとなった。鉱業や資本財など景気敏感業種が増益に最も大きく寄与した。

ブラックロック(BlackRock)で国際株式投資部門の最高投資責任者を務めるヘレン・ジュエル氏は、欧州が人工知能(AI)産業に幅広くエクスポージャーを持つ点に注目していると語った。アジアや米国で一部企業に資金が集中する投資に比べ、リスク負担が小さいという。

市場参加者は当初、AI導入に数千億ドルを投じる米企業の株式を主に買っていた。だが足元では、AI技術の導入で恩恵を受ける企業に視線を移している。バンク・オブ・アメリカが選んだ欧州のAI導入企業の株価は、2026年初から足元まで14%上昇した。米国のハイパースケール技術企業の上昇率4%を上回る。

債券投資家が欧州国債に目を向けるのは、欧州の成長見通しがなお他の主要国を下回るためでもある。ブルームバーグのデータによると、ユーロ圏の実質国内総生産(GDP)は2026年に0.8%、2027年に1.2%増える見通しだ。米国の2026年2.2%、2027年2.1%の予想には届かない。

ECBは2026年に政策金利を0.25ポイント引き上げた。市場では2027年半ばまでにさらに2回の利上げを見込む。ただ、米国や日本では財政や政策を巡るリスクを価格に織り込みにくくなっており、その分ユーロ圏国債への需要は続いている。

コメルツ銀行の金利ストラテジスト、エリック・リーム氏は「欧州国債は依然として海外投資家にとって魅力的だ」と指摘した。ECBはすでにイラン情勢に対応しており、政策運営の方向も読みやすい半面、FRBは意思疎通の手法が変わって不透明感が増したと説明した。

米30年国債利回りはドイツ30年国債利回りより大きく上昇した。両者の利回り格差も1年ぶりの大きさに広がった。投資家がFRBの信認と長期的な財政政策の方向性に疑問を抱いているためだ。

投資家心理の変化は国境をまたぐ資金フローにも表れている。日本の最新の国際収支統計によると、日本の投資家は7月にフランス国債を買い越し、米国債とオーストラリア国債は売り越した。

欧州資産への需要拡大はユーロ相場でも確認できる。ユーロは8月7日に7週間ぶりの高値を付け、足元では1ユーロ=1.15ドル超で取引されている。

MUFG銀行は、ドル安を映した動きでもあるとしたうえで、各国の外貨準備運用者が保有通貨を多様化するなか、ユーロは2027年半ばまでに1ユーロ=1.20ドルまで上昇する可能性があるとみている。

もっとも、欧州への強気見通しが続くかどうかを疑問視する市場参加者もいる。

原油価格は7月の安値に比べてほぼ23%高い。ホルムズ海峡の全面再開に向けた合意もなお遠い。欧州の液化天然ガス(LNG)在庫の減少と世界の食料価格上昇は、2026年後半のインフレ圧力を強める可能性がある。

マールボロ・インベストメント・マネジメントの運用担当者、ジェームズ・アッシュ氏は、債券市場がECBの利上げをおおむね織り込んでいる可能性が高いと述べた。そのうえで、財政悪化と政治の不確実性が投資家心理に重荷になるとの見通しを示した。

HSBCホールディングスのマルチアセットストラテジスト、ダンカン・トムズ氏は、欧州資産の方向感はAI関連投資に資金が再び集まるかどうかにかかっていると分析した。「半導体などを中心にAI相場が再始動すれば、欧州の優位は結局長続きしにくいだろう」と話した。

キム・ジョンア 客員記者 kja@hankyung.com

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