国際金価格、2カ月ぶりに1オンス4400ドル突破 米7月CPI発表前に強含み
Suehyeon Lee
期間別予測トレンドレポート



国際金価格が、米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて強含み、2カ月ぶりに1オンス4400ドルを突破した。
ブルームバーグによると、8月10日の金現物価格は一時、1オンス4412.80ドル(約70万1000円)まで上昇し、2カ月ぶりの高値を付けた。直近2営業日で3.6%上昇したのに続き、この日も一時0.7%上げた。
前日に100日移動平均線を上抜けたことで、テクニカルな買いが入った。中国の金上場投資信託(ETF)への資金流入や、各国の中央銀行による金購入の拡大も相場を支えた。
バンテージマーケットのアナリスト、ヘベ・チェン氏は、直近まで続いていた金価格の下落基調について、新たな上昇サイクルに転じる初期シグナルが出ていると指摘した。原油高とドル高が同時に進む局面でも金価格が上昇していることは、投資家の評価軸が変わりつつあることを示していると語った。
市場の関心は、8月13日に発表される米国の7月CPIに集まっている。ブルームバーグが集計した専門家予想では、7月のCPIは前月比0.1%上昇する見込みだ。前月は0.4%下落した。
もっとも、エネルギー価格の上昇でインフレ圧力が強まれば、米連邦準備制度理事会(Fed)の追加利上げの可能性が高まるとの見方もある。ドナルド・トランプ米大統領がイランに新たな要求を示したことで、ホルムズ海峡の再開を巡る交渉の先行きは不透明になった。これに伴う国際原油価格の上昇が物価を押し上げるとの懸念も出ている。
米クリーブランド連銀のベス・ハマック総裁も、インフレ率を2%の目標に戻すには1回以上の利上げが必要になる可能性があると言及した。市場では警戒感が続いている。
Suehyeon Lee
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