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キャッシュキャット114%急騰 アルトコイン反発でも選別相場続く【カン・ミンスンのアルトコインナウ】
期間別予測トレンドレポート



アルトコイン市場は足元で持ち直しているが、上昇は中小型銘柄のうち個別材料が出た銘柄に集中している。市場では、政策を巡る不透明感と高金利の重荷がなお残っており、アルトコイン全体のトレンドが回復したとみるのは時期尚早との見方が多い。
上昇銘柄190超、急騰は中小型コインに集中
直近1週間で、時価総額上位300の暗号資産のうち上昇した銘柄は190超、下落した銘柄は100超だった。上昇銘柄数は下落銘柄数を上回ったものの、上昇率上位には中小型コインを中心に個別の好材料が意識された銘柄が並んだ。市場全体がそろって上昇するというより、材料に応じて値動きが分かれる選別相場が続いた。

8月7日のコインマーケットキャップによると、直近1週間で最も上昇したのはスカイAI(SKYAI)で、上昇率は309%に達した。サイシック(CYS)は174%、ビットウェイ(BTW)は122%、キャッシュキャット(CASHCAT)は114%上げた。オン(ON)は78.8%、アンビル(ANVL)は50.9%、イーヘックス(EHEX)は28.6%、リバー(RIVER)は28%と堅調だった。

なかでもCASHCATは、8月6日にロビンフッドが保有する暗号資産取引所ビットスタンプに上場し、投資家の関心を集めた。ロビンフッドチェーンの預かり資産総額(TVL)が増加するなどオンチェーン活動が広がっていることも、投資心理を支えたとみられる。
一部の大型・中型アルトコインにも反発の動きが出た。カルダノ(ADA)は18.9%、エテナ(ENA)は18.7%、アローラ(ALLO)は16.7%、アルゴランド(ALGO)は15.1%、パンプファン(PUMP)は13.6%、ジーキャッシュ(ZEC)は10.5%、アトム(ATOM)は10.2%、ライト(LIT)は9.1%、プルーム(PLUME)は7%、エイク(AKE)は6.5%それぞれ上昇した。
一方、大きく下げた銘柄もあった。オディエラ(BEAT)は45.7%急落した。前月の急騰を受けた利益確定売りに、トークンのアンロックを控えた需給悪化懸念が重なったためだ。
リドダオ(LDO)も20.3%下落した。イーサリアム研究陣が最近公表した草案提案のEIP-8361が響いた。同提案がステーキング報酬を引き下げ、流動性ステーキングプロトコルの収益性を圧迫しかねないとの懸念が、投資心理の重荷になった。
アルトコイン回復はなお道半ば、政策と金利が重荷
市場では、足元で一部アルトコインが急騰しているものの、これを市場全体のトレンド回復と評価するのは難しいとの見方が多い。政策を巡る不透明感と高金利負担が続くうえ、資金流入も一部銘柄に限られているためだ。
とりわけ政策面の不確実性は、アルトコイン市場の重荷として残る。米国の暗号資産市場構造法案であるクラリティ法(CLARITY Act)は、8月の休会前の上院通過が事実上見送られ、関連議論は9月以降に持ち越された。倫理条項や、ステーブルコインに対する報酬・利払いの扱いを巡る意見の隔たりもなお残る。予測市場ポリマーケットでは、クラリティ法が年内に法制化される確率は一時60%を上回ったが、8月7日には14%まで低下した。中東情勢が悪化し、国際原油相場や米国債利回りが再び上昇すれば、リスク資産選好が弱まり、中小型アルトコインが先に圧迫される可能性もある。

こうした重荷は実際の資金の流れにも表れている。暗号資産市場全体の時価総額は約2兆2100億ドル(約349兆円)と前月末の水準を回復したが、上昇の裾野はアルトコイン全体に広がっていない。エフエックスプロ(FxPro)のアレックス・クプツィケビッチ氏は、セータやスシスワップ、アプトスなど一部のアルトコインだけが強含んでいると指摘した。そのうえで、クラリティ法を巡る期待の後退と株式市場への資金移動が、暗号資産市場の楽観論を抑えていると分析した。
市場サイクルの面でも、なお底打ち確認が必要だとの見方がある。イントゥ・ザ・クリプトバースの創業者ベンジャミン・コーウェン氏は、ビットコインは過去のサイクルでみれば弱気相場の終盤に入っているが、まだ底値は確認されていないと分析した。歴史的には、弱気相場の底は9月末から12月中旬に形成されるケースが多く、市場の軟調地合いは数カ月続く可能性があるという。最近もビットコインのドミナンスは高まる一方で、アルトコイン全体へ資金が広がっていないとし、アルトコイン市場の本格回復を判断するのはなお早いと付け加えた。
もっとも、短期の需給には従来より前向きな兆候も出ている。暗号資産マーケットメイカーのウィンターミュート(Wintermute)は、金利負担やAIファンド清算の衝撃があったにもかかわらず、主要な暗号資産が比較的しっかり推移したため、追加の売り物は相当程度こなされたようだと評価した。主要な暗号資産の建玉は低水準にとどまる一方、一部トークンではポジション構築が進んでおり、テクニカル要因による短期急騰の余地は残るとも説明した。ただ、商いが増えるなかで前週の安値を再び割り込むようなら、売り圧力がまだ残っているシグナルとして受け止める必要があると警戒感も示した。
カン・ミンスン ブルーミングビット(Bloomingbit)記者 minriver@bloomingbit.io
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.