期間別予測トレンドレポート



トークン化実物資産(RWA)市場にオンチェーン資金が急速に流入している。分散型金融(DeFi)全体の預かり資産が減るなか、RWA関連の預かり資産は1年で3倍超に増えた。
暗号資産専門メディアのザ・ブロックは8月6日、コインシェアーズ(CoinShares)とトークン・ターミナル(Token Terminal)の共同報告書をもとに、RWA関連の融資プラットフォームと分散型取引所(DEX)の預かり資産が、2025年4〜6月期の23億ドル(約3640億円)から2026年4〜6月期には74億ドル(約1兆1710億円)に増えたと報じた。同じ期間にDeFi全体の預かり資産は約15%減少した。
報告書は、RWA市場の成長をけん引しているのは暗号資産ネーティブ資産ではなく、伝統金融の商品だと分析した。担保資産では、ブラックロック(BlackRock)のBUIDLやJTRSY、sUSDSなど、トークン化した国債やマルチストラテジー・ファンドの比重が大きかった。民間信用商品やデルタニュートラル戦略がこれに続いた。
取引量でも差が鮮明になった。DEXの現物取引量は全体で約70%減少した一方、RWAの取引量は約220%増加した。金連動トークンのXAUTとPAXGが取引増をけん引した。
無期限先物市場でも同様の流れが続いた。2025年10月以降、市場全体では取引低迷が続いたが、原油や貴金属、S&P500、ナスダック100、半導体株など実物資産に連動する商品の取引量と建玉は増加した。
コインシェアーズのジャンマリー・モネッティ最高経営責任者(CEO)は、実際にオンチェーンで使われている資産として国債や金、S&P500、半導体株を挙げたうえで、投資家は伝統金融から離れているのではなく、数秒で決済でき夜間も止まらないインフラへ伝統資産を移していると語った。
さらにモネッティ氏は、これは破壊ではなく収れんだと強調した。コインシェアーズは、こうした動きが伝統金融とブロックチェーン基盤を組み合わせる「ハイブリッド・ファイナンス」の広がりを示していると分析した。
イーサリアム(ETH)はRWA全体の預かり資産の約70%を占め、最大のシェアを維持した。プラズマとソラナ(SOL)もシェアを広げている。
YM Lee
20min@bloomingbit.ioCrypto Chatterbox_ tlg@Bloomingbit_YMLEE