期間別予測トレンドレポート


S&P500種株価指数が過去最高値を更新するなか、投資家のマイケル・バリー氏は足元の上昇相場が1987年の株式市場暴落のような売りにつながる可能性があると警告した。バリー氏は2008年の世界金融危機を予測した人物として知られ、映画『ビッグ・ショート』のモデルでもある。

バリー氏は8月4日のCNBCで「(指数が)主要な高値圏に達した可能性があると今も考えている」と語り、「1987年のような下落相場が来る可能性がある」と警鐘を鳴らした。1987年は米ニューヨーク株式市場が2割ほど急落した「ブラックマンデー」が起きた年を指す。バリー氏はこれまでも人工知能(AI)バブルへの警戒を繰り返し示してきた。
同氏は、S&P500種株価指数が最高値を更新すれば市場に新たな資金が流入する可能性が高いと指摘した。株高が自己強化的な循環を生み出すとも説明した。特に、変動率が低下すると、ボラティリティ目標型ファンドはレバレッジを高めざるを得ないと強調した。株価上昇と低い変動率がシステムに基づく自動買いを促し、その過程でレバレッジが積み上がるため、下落相場が始まった局面では下げ幅が大きくなり得るという。8月4日のニューヨーク株式市場では主要3指数が4営業日続伸して取引を終えた。
バリー氏は一部銘柄に対する空売りポジションも維持している。代表例として、iシェアーズ半導体ETF(SOXX)、マイクロン、エヌビディア、キャタピラー、パランティア、テスラ、アプライド・マテリアルズを挙げた。
バリー氏は、長期的な観点からこれらのポジションに確信を持っていると述べた。一方で、取引が不利に働く場合には損失を最小限に抑えるためポジションを解消するとも話した。さらに「エヌビディアの空売りを除けば、すべての銘柄で依然として利益が出ている」と付け加えた。
ハン・ミョンヒョン記者 wise@hankyung.com
Korea Economic Daily
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