ブラックロック、ステーブルコイン準備金向けトークン化MMF2本を投入
期間別予測トレンドレポート



世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が、ステーブルコイン準備金の運用をにらんだトークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)2本を投入した。
暗号資産専門メディアのザ・ブロックは8月3日、ブラックロックが同日、「BSTBL(BlackRock Select Treasury Based Liquidity Fundのオンチェーン株式)」と「BRSRV(BlackRock Daily Reinvestment Stablecoin Reserve Vehicle)」の立ち上げを正式に発表したと報じた。いずれも現金、短期米国債、米国債を担保とする翌日物レポを主な投資対象とし、機関投資家やデジタル資産市場の参加者を主な顧客層とする。
ブラックロックで現金運用部門のグローバル商品・プラットフォーム責任者を務めるジョン・スティール氏は、ステーブルコインやその他のトークン化金融商品を裏付ける高品質の準備資産に対する需要が高まっていると説明した。そのうえで、今回のファンドは伝統的な市場とデジタル市場の双方で、MMF投資ソリューションへのアクセスや活用の選択肢を広げると語った。
両商品は構造が異なる。BSTBLはイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で既存のブラックロックMMFのトークン化株式クラスを発行する仕組みで、BNYメロンが移転代理人業務とトークン化サービスを担う。BRSRVはデジタル資産ネイティブの機関投資家向けに新たに設計したファンドで、日次配当の再投資機能とマルチブロックチェーン対応を備える。トークン化サービスはセキュリタイズ(Securitize)が担当する。
今回の投入は、ウォール街で実物資産のトークン化が広がるなかで実施した。ブラックロックが2024年3月にセキュリタイズと組んで立ち上げた初のトークン化MMF「BUIDL」の運用資産は、足元で26億ドル(約4110億円)を超えた。セキュリタイズはザ・ブロックに対し、BUIDLの立ち上げ後、トークン化資産市場全体は約20億ドル(約3160億円)から370億ドル(約5兆8500億円)超に拡大し、トークン化米国債も7億2100万ドル(約1140億円)から160億ドル(約2530億円)へ、それぞれ約20倍に成長したと明らかにした。
ステーブルコイン準備金の運用に特化したトークン化ファンド市場には、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)、ステート・ストリート(State Street)、フィデリティ(Fidelity)もすでに参入している。今回の商品投入は、米国でステーブルコインの発行と準備金管理の規制を法制化したGENIUS法の成立から約1年後となる。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.