暗号資産低迷でもステーブルコインの海外流出続く 6月の純流出5603億ウォン(約620億円)
期間別予測トレンドレポート



暗号資産市場が低迷するなかでも、韓国の国内取引所から海外取引所に流出するステーブルコインは、毎月数千億ウォン規模を維持していることがわかった。
8月2日、韓国国会の財政経済企画委員会に所属する李鍾旭(イ・ジョンウク)国民の力議員が金融監督院から受け取った資料によると、2026年6月に韓国の主要5大暗号資産取引所(アップビット、ビッサム、コインワン、コルビット、ゴーパックス)から海外取引所に出庫されたステーブルコインは2兆7625億ウォン(約3058億円)だった。同じ期間に海外取引所から韓国国内に入庫した金額は2兆2022億ウォン(約2438億円)で、純出庫額は5603億ウォン(約620億円)となった。
この金額は、同じ6月の韓国投資家による海外株式の純買越額に迫る水準だ。韓国証券預託決済院によると、6月の海外株式純買越額は4億7254万ドル(約748億円、月平均為替レート1ドル=1527.95ウォン基準で約7220億ウォン)だった。ステーブルコインの純出庫額は海外株式純買越額の77.6%に達した。
2025年初めまでは、ステーブルコインの純出庫額は海外株式純買越額の2割前後だった。足元では海外株投資の勢いが和らぐ一方、ステーブルコインの流出が続き、比率は上昇した。海外株式は純売越しとなる月もあったが、ステーブルコインは関連データの集計が始まった2025年初めから2026年6月まで18カ月連続で純出庫を記録した。2026年4〜6月期も、海外株式が1兆6185億ウォン(約1792億円)の純売越しだったのに対し、ステーブルコインは1兆6872億ウォン(約1868億円)の純出庫だった。
流出したステーブルコインは、韓国内の取引所で扱っていないデリバティブ取引に主に使われているとみられる。海外取引所は暗号資産先物に加え、韓国の主要銘柄の現物・先物や高レバレッジ商品、実物連動資産(RWA)、分散型金融(DeFi)サービスなどを提供し、投資需要を取り込んでいる。
李議員は「海外取引所への資金流出とともに、投資家が高リスクのデリバティブ商品などにさらされている」と指摘した。そのうえで、投資家保護と管理体制を全面的に見直し、制度改善を進める必要があると強調した。
Doohyun Hwang
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