コインカイト、コールドカードMk3に警告 3830万ドル相当のビットコイン移動を調査
期間別予測トレンドレポート



7月31日、暗号資産専門メディアのコインテレグラフによると、コインカイトは2021年3月に公開したコールドカードMk3のファームウエア4.0.1以降で生成されたシードフレーズについて、資金が盗まれるリスクにさらされる可能性があると明らかにした。対象となるのはMk3の最終サポート版である5.0.3までで、Mk4とQ、Mk5は影響を受けない。
今回の警告は、単一署名アドレスの594.48BTCが原因不明の手法で一括移動した事案をセキュリティー専門家が調べるなかで出た。コインゲッコー基準の価値は約3830万ドル(約61億5000万円)に相当する。ただ、現時点でMk3の欠陥が今回の移動を引き起こしたことを示す公式な証拠は確認されていない。
コインカイトは影響を受ける利用者に対し、不測の事態に備えて欠陥のない端末で新たなシードを生成するよう勧告した。そのうえで、バックアップと受取アドレスを確認し、まず少額のテスト送金を実施した後に残る資金を移すよう促した。調査は続いており、正式な技術検証結果は今後公表する予定だと付け加えた。
この問題は、あるレディット利用者が、2021年5月に購入したMk3で生成したシードを使ったウォレットから資金が流出したと投稿したことで注目を集めた。この利用者は2026年1月にそのシードをMk4へ復元したとも説明したが、あくまで本人の申告であり、Mk3の欠陥との関連を裏付けるものではない。
アンカーウォッチ(AnchorWatch)のロブ・ハミルトン最高経営責任者(CEO)は「1324件の未使用トランザクション出力が、3ブロック内の500件の取引にまたがって一括移動した。このうち562BTCはその後、単一アドレスに集約された」と語った。そのうえで「一見すると、ウォレット生成過程のどこかでエントロピーに欠陥があったように見える」と指摘した。
ウィザーサーディン(Wizardsardine)のケビン・ローク最高経営責任者は、ソフトウエアライブラリーやセキュアエレメント、特定の端末ロット、あるいは特定のファームウエア版で、エントロピーの低い乱数生成器が十分なランダム性を欠くシードを作り出した可能性があると分析した。さらに、この仮説が正しければ、一部だけ資金を奪われたウォレットでも追加被害のリスクが残ると警告した。攻撃者がスキャン範囲を広げれば、別のアドレス形式に保管した資金も危険にさらされる恐れがある。
YM Lee
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