概要
- 金容範大統領府政策室長は、韓国株式市場の変動性は レバレッジETF だけが原因ではなく、韓国の 資本市場 と 流通市場 の構造的特性によるものだと明らかにした。
- 金室長は、高い 派生商品 の比率や世界最高水準にある個人投資家の売買比率など、投資家構成 が変動性を拡大させる要因だとし、金融委員会と金融監督院が点検を進めていると伝えた。
- 金室長は、最近の市場変動拡大には AI革命、巨大IT企業 の大規模投資の持続可能性を巡る論争、中国の CXMT上場 と 露光装置の独自開発 などが複合的に作用したと説明した。
期間別予測トレンドレポート



金容範大統領府政策室長は7月28日(現地時間)、単一銘柄のレバレッジ上場投資信託(ETF)が韓国株式市場の変動性を高めた原因だとする指摘に反論し、「すべてがレバレッジETFのせいではない」と述べた。そのうえで「韓国の資本市場と流通市場の構造的な特性が、変動性を大きくする面がある」と指摘した。
李在明大統領のブラジル公式訪問に同行している金室長は同日、サンパウロでの現地会見で、世界の株式市場の変動が「10」程度なら、韓国市場では「20」や「30」として表れる現象があると説明した。韓国市場が持つ特性によって、値動きがさらに増幅されるとの認識を示した。
レバレッジETF制度の改善については、金融委員会が補完策を追加していると説明した。変動性がとりわけ目立つ構造的要因については、金融委員会と金融監督院が全般的に点検する方針だと付け加えた。
金室長が韓国株式市場の変動性を高める要因として挙げた「構造的特性」は、派生商品の高い比率と投資家構成だ。韓国株式市場では個人投資家の売買比率が世界最高水準と評価されている。機関投資家が中心の米国など先進国市場とは異なる。金室長は「こうした点を真剣に見直す必要があるようだ」と語った。
最近の市場変動を直接あおったのは、人工知能(AI)革命を巡る市場内の評価の食い違いだとも主張した。金室長は「AI革命は本物だ。いまさらこれを疑う人はいない」と述べる一方、AI革命を主導する巨大IT企業の大規模投資が持続可能かどうかについては懐疑的な見方もあると分析した。「市場が内部で議論している」とも話した。
最近の中国の長鑫存儲科技(CXMT)の上場や、中国国有企業による露光装置の独自開発のニュースも要因に挙げた。金室長はこの2つに触れ、「過去の『ディープシーク・ショック』のように見える」と述べた。そのうえで、韓国では変動性がより大きく表れる側面はあるものの、「ここ2〜3カ月は韓国だけの現象ではない」と強調した。
「ディープシーク・ショック」は、2025年初めに中国スタートアップのディープシークが価格競争力の高いAIモデルを公開し、米国のハイテク株が急落した現象を指す。
サンパウロ=ハン・ジェヨン記者 jyhan@hankyung.com
Korea Economic Daily
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