SKハイニックス、4〜6月営業益60兆ウォン突破 上期売上高は100兆ウォン超
概要
- SKハイニックスは4〜6月期に売上高79兆3187億ウォン、営業利益60兆5426億ウォンを記録し、上期累計売上高が100兆ウォンを超えたと明らかにした。
- 業績は市場予想の売上高83兆6460億ウォン、営業利益63兆6593億ウォンに届かなかったが、HBM、AIサーバー向けDRAM、eSSDなど高付加価値製品の販売拡大とLTA締結を通じて、中長期の事業基盤を強化していると説明した。
- 4〜6月期末に現金性資産88兆ウォン、純現金69兆4000億ウォンを確保した。あわせてHBM4の量産出荷と生産拡大、M15X、竜仁第1工場など生産設備への投資を通じ、顧客需要と投資効率を踏まえた段階的な投資を続ける方針を示した。
期間別予測トレンドレポート



SKハイニックスはAIサーバー向け高付加価値メモリーの販売拡大を追い風に、2026年4〜6月期に60兆ウォン(約6兆6900億円)を超える営業利益を上げた。営業利益率は76%に達し、2026年上期の累計売上高は初めて100兆ウォン(約11兆1500億円)を上回った。
同社は7月29日、連結ベースの2026年4〜6月期決算として、売上高79兆3187億ウォン(約8兆8400億円)、営業利益60兆5426億ウォン(約6兆7500億円)だったと発表した。前年同期比では売上高が257%増、営業利益が557%増えた。前四半期比でも売上高は50.9%増、営業利益は61%増だった。
純利益は93兆9226億ウォン(約10兆4700億円)で、純利益率は118%だった。四半期ベースで売上高、営業利益とも過去最高を更新した。2026年上期累計では売上高が131兆8950億ウォン(約14兆7100億円)、営業利益が98兆1529億ウォン(約10兆9500億円)となった。
もっとも、市場予想には届かなかった。AIベースの投資情報プラットフォーム、エピックAIが7月28日に集計したコンセンサスは、売上高83兆6460億ウォン(約9兆3300億円)、営業利益63兆6593億ウォン(約7兆1000億円)だった。実際の業績はこれを3兆〜4兆ウォン(約3350億〜4460億円)下回った。
SKハイニックスは、DRAMとNANDフラッシュの価格が前四半期に続いて大幅に上昇したうえ、HBM、AIサーバー向けDRAM、企業向けSSD(eSSD)など高付加価値製品の販売が増えたことが好業績につながったと説明した。
同社は「DRAMとNANDフラッシュはいずれも前四半期に続き大幅な価格上昇を記録した」としたうえで、「HBMやAIサーバー向けDRAM、eSSDなど高付加価値製品を中心に販売を伸ばし、高い収益性を実現した」と強調した。
業績改善に伴い、キャッシュフローも強まった。4〜6月期末の現金性資産は前四半期末より33兆6000億ウォン(約3兆7500億円)増え、88兆ウォン(約9兆8100億円)となった。借入金は7000億ウォン(約780億円)減の18兆6000億ウォン(約2兆700億円)だった。純現金は69兆4000億ウォン(約7兆7400億円)に拡大した。
同社は、AIが複雑な業務をこなすエージェント型へ進化するにつれ、AIメモリーと汎用メモリーの需要がそろって増える構造変化が起きているとみている。主要ビッグテックのAIインフラ投資が拡大し、追加供給の要請も続いているという。
同社は主要顧客を含む10社余りとの長期供給契約(LTA)の交渉を終え、業界の主要顧客との追加協議も進めていると明らかにした。複数年契約を通じて供給の安定性を高め、中長期の事業基盤を強化する方針だ。
次世代HBMのHBM4は4〜6月期に量産出荷を始めた。2026年下期には生産を本格的に拡大する計画だ。同社はHBM4について、顧客が求める動作速度に加え、業界最高水準の電力効率と原価競争力を確保したとしている。
2026年上期にサンプル供給を終えたHBM4Eには、量産の安定性を踏まえた工程を適用した。AIサーバー向け低消費電力メモリーモジュール「SOCAMM2」の販売も4〜6月期に大きく増えた。10ナノ級第6世代(1c)工程を適用した製品の供給も本格化した。
NAND部門では321層製品が全体生産量で最大の比率を占めた。SKハイニックスは2026年末までに、韓国内のNAND生産能力に占める321層製品の比率を50%程度へ引き上げる計画だ。
生産設備投資も拡大する。M15Xの量産日程を前倒しし、2027年初めの竜仁第1工場のクリーンルーム開設後に生産能力を速やかに引き上げられるよう投資を進めている。先端パッケージング工場P&T7、NAND生産拠点M17、新たな半導体クラスター造成など中長期の投資計画は、顧客需要と投資効率を踏まえて段階的に進める。
SKハイニックスは「設備投資の原則を維持しながら、生産能力と財務健全性をともに強化していく」と説明した。
ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com
Korea Economic Daily
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