カカオ、軽量言語モデル4種をオープンソースで公開 韓国語処理効率3割向上
概要
- カカオは、スマートフォンやパソコンで動作する軽量言語モデル(SLM)4種をオープンソースで公開したと発表した。
- このモデルは、韓国語の処理効率を30%以上改善し、長い対話時のメモリー使用量を最大72.7%削減できるのが特徴だと説明した。
- カカオは、商用利用を認めるカナナ・オープン・ライセンスを適用し、開発者や企業などが新たなAIサービスを開発できるようにした。
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カカオはスマートフォンやパソコンで動作する軽量言語モデル(SLM)4種をオープンソースで公開した。韓国語の処理効率を30%以上高め、長い対話を処理する際のメモリー使用量を最大72.7%削減した。開発者や企業は商用サービスにも活用できる。
カカオは7月28日、人工知能(AI)開発プラットフォームのハギングフェイスで、自社開発の「カナナ2」SLM 4種を公開したと発表した。
公開したのは「カナナ2-1.3B-ベース」「カナナ2-1.3B-インストラクト」「カナナ2-3B-ベース」「カナナ2-3B-インストラクト」の4モデル。モデルの規模と学習方式に応じて、基本型と命令実行型に分けた。
SLMは大規模言語モデル(LLM)より少ないメモリーと演算資源で動かせる。クラウドサーバーを介さず、スマートフォンやパソコン上でAI機能を実装するオンデバイス環境に適している。
カカオによると、今回のモデルは同規模の最新オープンソースモデルと比べ、韓国語、英語、知識、数学、コードなど主要評価で競争力のある性能を示した。カナナ2-1.3B-インストラクトとあわせて開発した0.9B規模のモデルも、対話、知識、コード、数学、指示履行、ツール呼び出しの分野で、QwenやGemmaなどのグローバルモデルと同程度の性能を示したという。
韓国語処理に特化した独自トークナイザーも適用した。トークナイザーはAIが文章を処理できるよう、テキストを小さな単位に分ける技術を指す。同じ文章をより少ない単位で処理できれば、演算速度を高め、コストを下げられる。カカオは昨年開発したトークナイザーを適用し、従来に比べて韓国語の処理効率を30%以上改善したと強調した。
長い対話を処理する際にメモリー使用量が増える問題を抑えるため、「スライディングウィンドーアテンション」構造も導入した。最大3万2000トークン、約2万4000語分の対話でも、性能を維持したままメモリー使用量を最大72.7%減らせるよう設計した。
カカオは公開モデルに、商用利用を認める「カナナ・オープン・ライセンス」を適用した。開発者やスタートアップ、研究機関、企業などがモデルを活用し、新たなAIサービスを開発できるようにする狙いだ。
カカオの軽量モデルは現在、「カナナ・イン・カカオトーク」やカカオトークの対話・通話要約、「AI国民秘書」などにも使われている。
ノ・ビョンソク氏は「エージェンティックAI時代に備えるなかで、クラウドの大規模AIとオンデバイスの軽量AIの双方の重要性を実感している」と述べた。そのうえで「カカオは両分野で技術競争力を高めており、今回公開したオープンソースモデルが、より多くの開発者や企業による新たなAIサービス開発につながり、国内AI生態系の活性化に寄与してほしい」と語った。
キム・デヨン 韓経ドットコム記者 kdy@hankyung.com
Korea Economic Daily
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