エヌビディア、ネイバーに10億ドル出資 AIファクトリーで共同事業
概要
- ネイバーは、エヌビディアを引受先とする10億ドルの第三者割当 増資 を実施し、エヌビディアがネイバー株 4.5% を取得する契約を結んだと明らかにした。
- ネイバーはブルックフィールドと90億ドル規模の GPUインフラ・データセンター 確保に向けた事前契約を結び、総額 100億ドル のAIファクトリーインフラを整えたと説明した。
- ネイバーは2027年上半期に55メガワット規模のグローバル AIファクトリー を稼働し、1兆ウォン(約1080億円)規模の 自社株消却 も進め、関連売上の創出と株主還元を並行して進める方針を示した。
期間別予測トレンドレポート



ネイバーはエヌビディア(NVIDIA)とブルックフィールド(Brookfield)から計100億ドルの投資・インフラ協力を取り付けた。エヌビディアはネイバー株4.5%を取得し、ブルックフィールドは90億ドル規模の画像処理半導体(GPU)とデータセンターの調達を支援する。ネイバーはこれを基盤に、2027年のグローバルAIファクトリー事業で売上計上を始める考えだ。
ネイバーは7月27日、エヌビディアを引受先とする10億ドルの第三者割当増資を実施すると発表した。エヌビディアは約10億ドルを投じ、ネイバーの普通株724万1564株を取得する。出資比率は4.5%で、払込期限は10月30日だ。
ネイバーが第三者割当増資に踏み切るのは22年ぶり。2008年の有価証券市場への移転上場後では初めてとなる。今回の出資は、両社が6月に公表したギガワット級の超大型グローバルAIファクトリー構築に関する協約の後続措置にあたる。
ネイバーは、1兆ドル超を運用するブルックフィールドとも、90億ドル規模のGPUインフラとデータセンターの確保に向けた事前契約を結んだ。ブルックフィールドを独占的優先交渉先に選び、数百メガワット規模のAIファクトリーに必要な最新GPUとデータセンターを調達する計画だ。
エヌビディアの出資とブルックフィールドとの協力を合わせた規模は100億ドルに達する。ネイバーは、AIファクトリー事業の中核課題とされるGPUの調達とインフラ確保の基盤を同時に整えたと説明した。
ネイバークラウドは、エヌビディアとグローバルAIファクトリー事業を共同で進めるための「AIコンピュート・パートナーシップ」契約も協議している。技術協力にとどまらず、需要と資本を束ねる形という。ネイバーは協議がまとまれば、エヌビディアがネイバークラウドのAIファクトリー事業に共同主体として参加することを見込む。
AIファクトリーは、大規模なGPUとデータセンターを組み合わせ、企業や国家にAI演算インフラを提供する事業だ。ネイバーはデータセンター、GPUクラスター、AIプラットフォーム、自社のAIモデル・サービスまで関連事業全般を直接運営してきた。
同社は自社データセンターに加え、韓国全国20カ所余りでGPU設置スペースを確保して運営している。資源確保からサービス開始までの期間を1カ月以内に短縮するのが目標だ。韓国国内で最大規模となる10万基水準のGPUを大規模クラスターとして運営しており、資源管理と復旧も自動化した。
事業日程も具体化した。ネイバーは2027年上半期に55メガワット規模のグローバルAIファクトリーを稼働し、関連売上を計上し始める計画だ。2028年には200メガワット規模に拡大し、その後は1ギガワット級へ広げる。これを足場に、アジア太平洋、欧州、中東のソブリンAIインフラ需要を開拓する構想だ。
ネイバーは株主還元策も打ち出した。7月24日の取締役会で、1兆ウォン(約1080億円)規模にのぼる自社株490万株を8月3日に消却することを決めた。
今回の契約は7月24日、米カリフォルニア州サンタクララのエヌビディア本社で締結された。ネイバーの李海珍(イ・ヘジン)取締役会議長と崔秀妍(チェ・スヨン)最高経営責任者(CEO)、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが出席した。
李議長は「ネイバーはエヌビディアとブルックフィールドから投資を呼び込み、これまで蓄積してきたデータセンター運営技術とノウハウを世界の舞台へ拡張する跳躍の機会を迎えた」と述べた。そのうえで「国家や集団の多様性が尊重されるAIエコシステムの実現に向け、世界の企業と積極的に協力していく」と強調した。
キム・デヨン 韓経ドットコム記者 kdy@hankyung.com
Korea Economic Daily
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