崔泰源氏「メガプロジェクトは韓国成長のため」 SK、エヌビディアとAI同盟
概要
- SKは、総額5000億ドル超のAIインフラ構築に向け、エヌビディアと包括協力の基本合意書(LOI)を締結したと明らかにした。
- SKハイニックスは、エヌビディアとマイクロソフト向けのAIメモリー長期供給を推進し、HBM4など次世代メモリーの共同開発と最適化を進めるとした。
- SKテレコムは、韓国最大の2ギガワット(GW)AIファクトリーと韓国内のAIデータセンター構築に向け、エヌビディア、アンソロピック、AWSとの協力を拡大すると明らかにした。
期間別予測トレンドレポート


エヌビディアとAIファクトリー・メモリーで5000億ドル超協力
マイクロソフトともAIメモリー長期供給で協力推進

SKグループがエヌビディア、マイクロソフト、アンソロピックなど世界の大手テック企業と人工知能(AI)インフラ分野での連携に乗り出す。打ち出した「3大メガプロジェクト」の実行を加速すると同時に、韓国をAIインフラのハブに育てる構想だ。
SKは7月25日、米サンフランシスコのフェアモントホテルで7月24日(現地時間)に開いた「K-AIサミット」で、エヌビディア、マイクロソフト、アンソロピックとAIインフラ分野の協力で合意したと発表した。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とも別途会談し、蔚山AIデータセンターの共同構築を足がかりに、韓国内のAIインフラ協力を広げる案を協議した。
目を引くのはエヌビディアとの協力だ。SKはエヌビディアと総額5000億ドル超のAIインフラ構築に向けた包括協力に乗り出す方針を固め、この日、基本合意書(LOI)を締結した。AIファクトリーの構築からAIメモリーの供給までを含む。
SKテレコムは、韓国最大の2ギガワット(GW)規模のAIファクトリー建設に向け、エヌビディアの次世代GPUの供給を受ける。6月に両社が合意した韓国内でのGW級AIファクトリー構築計画を具体化した。エヌビディアのフルスタックAIファクトリー基盤「DSXプラットフォーム」をベースに、SKハイニックスのHBM4を搭載した次世代AIコンピューティングシステム「ベラ・ルービン」を導入し、2027年から段階的にAIファクトリーを整備する計画だ。
SKハイニックスはエヌビディアにAIメモリーを長期供給する。大規模言語モデル(LLM)の学習からエージェンティックAI、フィジカルAIへと広がるインフラ需要に対応し、HBMなど次世代AIメモリーを共同開発し、最適化する方針だ。
エヌビディアのジェンスン・フアン創業者兼最高経営責任者(CEO)は「韓国は世界トップ水準のネットワークとデータセンター、半導体技術のリーダーシップを兼ね備えている」と語った。あわせて「SKテレコム、SKハイニックスとともに、韓国の次の成長を導く新世代のAIファクトリーをつくっていく」と述べた。
SKはほかの世界的大手テック企業との協力も広げた。SKハイニックスはマイクロソフトともメモリーの長期供給で協力を進める。AIワークロードに最適化したサーバー向けメモリーを、データセンター向けに中長期で供給する案で一致した。
SKテレコムはアンソロピックとも、韓国内のAIデータセンター構築に向けた包括的な了解覚書(MOU)を結んだ。AWSとは蔚山AIデータセンターでの協力実績をもとに、韓国内の主要拠点へ事業を拡大する方針を確認した。
崔泰源SKグループ会長は同日、サム・アルトマンOpenAI最高経営責任者(CEO)とも会い、AIインフラ分野での長期協力の方向性を協議した。
崔会長は同日の行事で、メガプロジェクト成功に向けた3大戦略として、AIネイティブ国家の実現、AIコストの削減、AIの副作用の最小化を挙げた。「メガプロジェクトは大韓民国の成長のためのものだ」としたうえで、「投資規模が大きく、なじみの薄い構想に映るかもしれないが、世界のAI市場の実需に基づく現実的な計画だ」と指摘した。さらに「短期間で力を結集し、必ず成功させなければならない」と強調した。
ソン・ジュニョン記者 ssong@hankyung.com
Korea Economic Daily
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