中東戦争激化、下期最大の変数は国際原油相場
期間別予測トレンドレポート


紅海のバブ・エル・マンデブ海峡が封鎖の危機に直面し、国際原油相場が急騰した。ホルムズ海峡に続いて同海峡まで封鎖されれば、2026年下期の世界経済に大きな衝撃が及ぶ恐れがある。

7月23日の英ロンドンICE先物取引所では、韓国時間午後2時時点で北海ブレント9月物先物が前営業日比2%高の1バレル95.9ドルで取引された。ブレント価格が95ドルを上回るのは6週間ぶり。WTI8月物先物も1.5%高の88.1ドルを付けた。
原油相場はこの日、サウジアラビア南西部の紅海海域でタンカーが攻撃を受けたことが伝わり、一段と上昇した。親イラン武装組織のイエメンのフーシ派は、今回の攻撃は自らによるものだと主張した。フーシ派は7月20日、サウジアラビアに対する海上封鎖を宣言していた。
バブ・エル・マンデブ海峡は紅海とアラビア海を結ぶ要衝で、スエズ運河に通じる玄関口でもある。世界の原油輸送量の約4%がこの海峡を通過する。ホルムズ海峡まで加われば、世界のエネルギー供給の25%が遮断されかねない。
サウジアラビアは米国とイランの戦争勃発後、紅海沿岸のヤンブー港を通じて日量約450万バレルの原油と燃料を積み出した。このうち約70%はアジア向けだった。コンサルティング会社ストラタス・アドバイザーズは、原油価格が再び1バレル115〜120ドルを超える可能性があると分析した。輸送費や保険料も上昇する公算が大きい。韓国の対外経済政策研究院によると、2023年12月にフーシ派が紅海で商船を攻撃した際、海上運賃は6倍まで上昇した。
エネルギー供給の混乱が物価上昇圧力につながれば、世界経済は景気後退に陥る恐れがある。世界銀行のインデルミット・ギル主任エコノミストはロイター通信に「中東の緊張が6カ月以上続く最悪のシナリオが、すでに現実になったように見える」と語った。そのうえで、世界の経済成長率が1.3%まで低下する可能性があると警告した。
韓国経済への打撃も避けられない。明知大のキム・テファン国際通商学科教授は「11月の米中間選挙後まで中東問題が長期化すれば、最悪の場合、韓国の成長率は2%台前半まで落ち込む可能性がある」との見通しを示した。
ハン・ミョンヒョン 韓国経済新聞記者 wise@hankyung.com
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