アルファベット4〜6月、売上高が市場予想上回る クラウド売上高82%増
概要
- アルファベットは4〜6月期の売上高、営業利益、希薄化後1株利益(EPS)が市場予想を上回ったと明らかにした。
- グーグルクラウドの売上高と営業利益は急増したが、大規模な設備投資(CAPEX)で四半期のフリーキャッシュフロー(FCF)は赤字に転じた。
- アルファベットは普通株、転換優先株、社債の発行で資金を調達し、クラスA・B・C株に対して1株当たり0.22ドルの四半期配当を決議したと明らかにした。
期間別予測トレンドレポート


12四半期連続で2桁増収も、FCFは赤字に転じた

グーグル親会社のアルファベットが7月22日に発表した2026年4〜6月期決算は、売上高と営業利益が市場予想を上回った。人工知能(AI)インフラへの投資拡大を追い風にクラウド部門が高成長を維持した半面、設備投資(CAPEX)の急増でフリーキャッシュフロー(FCF)は四半期ベースで赤字に転じた。
スペースX上場で990億ドルの評価益
アルファベットによると、4〜6月期の売上高は1198億ドルと前年同期比24%増えた。LSEG集計のアナリスト予想である1169億ドルを上回った。これで売上高は12四半期連続の2桁成長となった。
営業利益は407億7000万ドルと30%増え、営業利益率は2ポイント改善して34%となった。純利益は1121億ドルと298%増えた。希薄化後1株利益(EPS)は9.11ドルで、市場予想の2.89ドルを大きく上回った。
もっとも、純利益の急増は本業の改善だけによるものではない。アルファベットが保有する未上場持ち分証券で990億ドルの評価益が発生し、税引き前利益を大きく押し上げたためだ。グーグルが約5%を保有していたスペースXが7月12日にナスダックへ上場したことで生じた会計上の押し上げ効果といえる。会社側は、この評価益がEPSを6.26ドル押し上げたと説明した。これを除いた事業ベースのEPSは2.85ドル前後となり、市場予想にほぼ一致する水準だった。
クラウドが成長をけん引
部門別では、グーグルクラウドの売上高が248億ドルと82%増え、全体の成長をけん引した。クラウド部門の営業利益も88億ドルと3倍超に膨らみ、収益への寄与が高まった。スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は決算発表資料で「フォーチュン100企業の90%がジェミナイ・エンタープライズを利用している」と述べた。
グーグルサービス部門の売上高は945億ドルと15%増えた。このうち検索などの売上高は633億ドルで17%増えた。ユーチューブ広告の売上高は111億ドルと13%増えた。ピチャイCEOは「人気の高いAI機能が検索クエリーの伸びを支えている」と語った。会社側によると、ジェミナイのアプリの月間アクティブユーザー数(MAU)は9億5000万人、ジェミナイモデルのAPIトークン処理量は毎分220億個に達する。
4〜6月期の設備投資は449億ドルと、前年同期の224億ドルからちょうど2倍に増えた。この結果、営業活動によるキャッシュフローは391億ドルと41%増えたが、四半期ベースのFCFはマイナス58億5000万ドルとなり、赤字に転じた。
投資資金の確保に向け、アルファベットは4〜6月期中に普通株発行で305億ドル、転換優先株発行で191億ドル、社債発行で248億ドルをそれぞれ調達した。AIインフラ投資サイクルがなおピークを越えていないことを示した形だ。
地域別では、米州の売上高が32%増と成長を主導した。欧州・中東・アフリカ(EMEA)は15%増、アジア太平洋(APAC)は17%増だった。
アルファベットは7月の取締役会で、クラスA・B・C株に対して1株当たり0.22ドルの四半期配当を決議したと明らかにした。配当は9月14日に支払う予定だ。
シリコンバレー=キム・インヨプ特派員 inside@hankyung.com
Korea Economic Daily
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