ホルムズに続き紅海も「封鎖」警戒、フーシ派警告で原油タンカー2隻がUターン
概要
- イエメンのフーシ派による 海上封鎖 警告を受け、サウジ産 原油 を積んだタンカー2隻が紅海で航路を引き返した。
- サウジ西部ヤンブー港を出た VLCC と アフラマックス級 タンカーは、紅海 を抜けず スエズ運河 方面へ航路を変更し、輸送期間が数週間延びる可能性がある。
- フーシ派の封鎖でサウジ産 原油輸送 に支障が出る懸念が強まり、SUMEDパイプライン の活用余地も高まるなど、実際に サウジ産原油輸送 への影響が出始めた。
期間別予測トレンドレポート



サウジアラビア産の原油を積んだタンカー2隻が紅海で航路を引き返した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジアラビアの港を利用する船舶への攻撃に踏み切る可能性を警告した翌日の動きだ。
ロイター通信が7月21日に報じた。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)の船舶データによると、中国とインドにそれぞれ向かっていたタンカー2隻は同日、紅海南部を航行中にUターンし、スエズ運河方面へ北上した。
このうち超大型原油タンカー(VLCC)の「シンロンヤン」は前日、サウジ西部のヤンブー港で原油200万バレルを積み、中国へ向かっていた。ただ、紅海を抜ける前に航路を変え、スエズ運河方面へ引き返した。インド向けのサウジ産原油約70万バレルを積んだアフラマックス級タンカー「ロドス」も同日にUターンした。2隻が輸送していた原油は計270万バレルに達する。
今週後半にヤンブー港へ到着し、原油を積み込む予定だったVLCC「ニュー・プライム」も、紅海へ向かう前にオマーン近海で航路を反転させたことが確認された。
フーシ派は前日、サウジアラビアに対する「海上封鎖」を宣言した。海運会社に送った電子メールでは「サウジの港で貨物を積み降ろしする船舶は禁制対象だ」と通告し、違反した船舶は作戦範囲内の「いかなる場所でも」攻撃対象になり得ると警告した。
紅海沿岸のヤンブー港は、ホルムズ海峡を通らずにサウジ産原油を輸出できる重要な迂回ルートとされる。半面、フーシ派が掌握するイエメン北部の海岸線は、紅海南部の要衝であるバブ・エル・マンデブ海峡に接している。
このため、サウジ産原油を運ぶ船舶がバブ・エル・マンデブ海峡を通らずにスエズ運河へ向かう場合、地中海とジブラルタル海峡を経てアフリカ南端を回り、アジアへ向かわなければならない。輸送期間は数週間延びる見通しだ。
ロイター通信によると、アフラマックス級タンカーは原油を積んだままスエズ運河を通航できる。一方、船体がより大きいVLCCは原油をいったん降ろし、SUMEDパイプラインを通じて地中海側へ送る必要がある。
今回の航路変更は、フーシ派の封鎖宣言が脅しにとどまらず、実際の船舶運航やサウジ産原油の輸送に影響し始めたことを示している。
パク・スビン 韓経ドットコム記者 waterbean@hankyung.com
Korea Economic Daily
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