フィラデルフィア半導体指数、最高値から20.2%安 弱気相場入り
概要
- フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が過去最高終値から20.2%下落し、テクニカル面で弱気相場入りした。
- エヌビディア、インテル、アプライドマテリアルズ、マイクロン、サンディスクなどの半導体株は、AIブーム後の利益確定売りで大きく下落した。
- 米巨大テックのAI投資の収益性に疑問が強まるなか、来週のアルファベット、マイクロソフト、アマゾン、メタの決算が、半導体株の追加下落の有無を左右するとみられている。
期間別予測トレンドレポート



米半導体株の代表指数であるフィラデルフィア半導体指数(SOX)が、テクニカル面で弱気相場入りした。
7月17日のSOX指数は1.6%下落し、6月22日に付けた過去最高終値を20.2%下回って取引を終えた。一般に直近高値から20%以上下落すると、弱気相場入りとされる。
SOX指数は週間で約10%下げ、2025年4月以来の大幅安となった。7月に入ってからも18%超下落している。ただ、年初来ではなお60%以上上昇しており、同期間に約9%上げたS&P500種株価指数を大きく上回る。
足元の半導体株安は、人工知能(AI)ブームを追い風に急騰した銘柄を中心に利益確定売りが膨らんだためとみられる。エヌビディア(NVIDIA)は7月17日に2.2%下落し、インテル(Intel)とアプライドマテリアルズ(Applied Materials)もそれぞれ2.0%、5.6%下げた。マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)とサンディスク(SanDisk)は、高値からの下落率がそれぞれ30%を超えた。
AI投資への警戒感も強まっている。米巨大テック企業がデータセンターやAIインフラに投じる巨額資金が、実際の収益につながるのか疑問が出ているためだ。中国のAIスタートアップ、ムーンショット(Moonshot)が低コスト・高性能モデル「Kimi K3」を公開したことも、米巨大テックのAI投資効率を巡る論争を広げた。
BRIウェルスマネジメントのトニー・メドウズ最高投資責任者は、今回の調整には利益確定に加え、AI関連の資本支出の持続可能性に対する再評価が織り込まれたと分析した。半導体株にはほぼ完璧な需要見通しが株価に反映されていたため、投資家の期待が少し低下しただけでも下げ幅が大きくなり得るという。
市場の関心は、来週から相次ぐ巨大テック各社の決算に移る見通しだ。アルファベット(Alphabet)は7月22日に四半期決算を発表し、マイクロソフト(Microsoft)、アマゾン(Amazon)、メタ(Meta)も続いて業績を公表する。これら企業がAI投資拡大を正当化できるだけの収益性と見通しを示せるかどうかが、半導体株の一段安を左右しそうだ。
Doohyun Hwang
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