概要
- みずほ証券がサークルの投資判断をアンダーパフォームに引き下げ、目標株価を50ドルに設定した。
- ビザ、ブラックロック、ストライプ、コインベースなどが参加するOpenUSD(OUSD)がサークルの有力な競合に浮上し、ステーブルコイン業界の競争激化リスクが大きいと分析した。
- サークルの来年のEBITDA見通しを6億9900万ドルとし、コインベースとの流通契約再交渉が収益性を損なう短期リスクになり得ると説明した。
期間別予測トレンドレポート



日本のみずほ証券は、ドル連動型ステーブルコイン「USDC」の発行元サークルの目標株価として、ウォール街で最低水準となる50ドルを示した。
ブルームバーグが7月17日に報じた。みずほ証券USAのダン・ドレフ氏は同日、サークルの投資判断を従来の「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げ、目標株価を50ドルとした。
50ドルは7月16日の終値を約18%下回る水準。ブルームバーグ集計のアナリスト平均目標株価123ドルも大きく下回る。
みずほ証券は、ステーブルコイン業界の競争激化が過小評価されているとみる。とりわけ、ビザ、ブラックロック(BlackRock)、ストライプ(Stripe)、コインベース(Coinbase)などが参加するOpenUSD(OUSD)が、サークルの有力な競合に浮上しうると分析した。
みずほ証券は、OpenUSDについて、有力な提携先に加え、多額の運用資産と顧客基盤を持つだけに、自前のステーブルコインの普及へ総力を挙げるとの見方を示した。市場ではなおこのリスクが十分に織り込まれておらず、従来の業績見通しは楽観的すぎるとも指摘した。
これを踏まえ、サークルの来年の調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は6億9900万ドルと予想した。市場予想の9億700万ドルを大きく下回る。みずほ証券は、サークルは難しい局面に置かれていると分析した。
8月に予定されるコインベースとのサークル流通契約の再交渉も、短期的なリスクに挙げた。OpenUSDの登場でサークルが圧力を受けるなか、コインベースがこれを交渉材料にして、経済的配分を自社に有利な方向へ引き寄せる可能性があるためだ。みずほ証券は、これがサークルの収益性を損ないうるとして、業績予想を引き下げた。
JOON HYOUNG LEE
gilson@bloomingbit.ioCrypto Journalist based in Seoul