Loading IndicatorLoading Indicator

「賭博場よりひどい」 サムスン電子・SKハイニックスのレバETF、1カ月で7兆3000億ウォン流入

出典
Korea Economic Daily

期間別予測トレンドレポート

Loading IndicatorLoading Indicator
写真:Shutterstock
写真:Shutterstock

この1カ月で、サムスン電子とSKハイニックスの単一銘柄レバレッジ上場投資信託(ETF)に7兆3364億ウォン(約8060億円)が純流入した。韓国の金融当局は、株式市場の変動性を高める投機資金の集中を抑えるため、8月5日から基本預託金を1000万ウォン(約110万円)から3000万ウォン(約330万円)に引き上げるなど、投資要件を大幅に厳格化する。相場変動が極端に高まるなか、規制強化が市場の安定につながるかが焦点となる。

7月17日にコスコムのETFデータプラットフォーム「ETFチェック」が公表したデータによると、6月16日から7月15日までの1カ月間に、単一銘柄のレバレッジ・インバース型ETF16本へ計7兆3364億ウォン(約8060億円)が純流入した。個別商品では「KODEX SKハイニックス単一銘柄レバレッジ」への流入額が3兆4472億ウォン(約3790億円)と、全ETFで最大だった。

次いで「KODEX サムスン電子単一銘柄レバレッジ」に1兆5083億ウォン(約1660億円)、「TIGER SKハイニックス単一銘柄レバレッジ」に1兆4271億ウォン(約1570億円)が流入し、2位と3位を占めた。「TIGER サムスン電子単一銘柄レバレッジ」にも6938億ウォン(約760億円)が純流入した。

現物株のサムスン電子とSKハイニックスの株価が大幅に下落したにもかかわらず、単一銘柄レバレッジ型には資金流入が続いた。6月16日から7月16日にかけて、SKハイニックス株は19.49%、サムスン電子株は24.33%それぞれ下落した。同じ期間に資金流入額が最も大きかった「KODEX SKハイニックス単一銘柄レバレッジ」と「KODEX サムスン電子単一銘柄レバレッジ」は、それぞれ45.60%、48.44%下落した。

単一銘柄レバレッジ型に向かった資金の多くは個人投資家によるものとみられる。個人はこの1カ月、SKハイニックスの単一銘柄レバレッジ7本を合計4兆2386億ウォン(約4670億円)、サムスン電子の同7本を計1兆6119億ウォン(約1770億円)それぞれ買い越した。外国人投資家もそれぞれ8595億ウォン(約950億円)、7242億ウォン(約800億円)を買い越したが、個人に比べれば大幅に少ない。機関投資家は5兆1713億ウォン(約5690億円)、2兆2671億ウォン(約2490億円)の売り越しだった。

個人資金が単一銘柄レバレッジ型に大量に流れ込み、市場の変動性を高めているとの指摘が相次いだことを受け、韓国の金融当局は7月16日、投資要件を強化する補完策を打ち出した。8月5日から、単一銘柄レバレッジ型に投資する際に必要な基本預託金は、現行の1000万ウォン(約110万円)から3000万ウォン(約330万円)に引き上げる。証券会社ごとに通常3カ月経過後、取引経験などを踏まえて基本預託金の要件を緩和してきた運用も禁じる。

基本預託金の引き上げで投資需要が減れば、現在およそ12兆ウォン(約1兆3200億円)ある単一銘柄レバレッジ型の合計時価総額は、足元の3分の1にあたる4兆~5兆ウォン(約4400億~5500億円)へ縮小する見通しだ。売買単位も今後、暫定的に20株へ引き上げる。実施時期は11月を予定する。例えば7月16日終値ベースで単一銘柄レバレッジ型の価格は1万5000ウォンで、20株単位で買う場合は少なくとも30万ウォン(約3万3000円)が必要になる。サムスン電子株の25万5000ウォン(約2万8000円)を上回る水準だ。

このほか、単一銘柄レバレッジ型への投資に必要な教育時間は従来の2時間から3時間に延ばす。市場が安定するまで、単一銘柄レバレッジ型の新規上場も一時停止する。すでに取引されている商品についても、広告やマーケティングはできない。

レバレッジETFの上場廃止は議論の対象から外れた。金融委員会は「時価総額が縮小したり、商品が本来の役割を果たせなくなったりした場合に上場廃止を行うが、いまの単一銘柄レバレッジETFの問題は過剰需要による市場の過熱だ」と説明し、上場廃止の要件には当たらないとした。イ・オクウォン金融委員長もユーチューブ番組に出演し、「市場にさらに大きな副作用が生じかねない」と述べ、レバレッジETFの上場廃止論を退けた。

レバレッジ倍率を1.5倍に引き下げる案についても、金融委員会は「制度導入時の趣旨に合わない」との立場を示した。ビョン・ジェホ金融委員会資本市場局長は7月16日の説明会で、「すでに上場している商品のレバレッジ倍率を1.5倍に下げるには受益者総会を開く必要がある」と指摘した。そのうえで「株主総会よりも難しい手続きであるため、対策には盛り込まなかった」と語った。

カン・ギョンジュ記者 qurasoha@hankyung.com

#レバレッジETF
Korea Economic Daily

Korea Economic Daily

hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.

このニュース、どう思いますか?








PiCKニュース






ハッシュタグニュース