概要
- 米財務省 OFAC は、イラン中央銀行が所有する トロン(TRX)基盤のウォレット4件 を制裁対象に追加した。
- テザー(USDT) は、制裁対象ウォレットに保管されていた 1億3100万ドル規模のUSDT を直ちに凍結した。
- OFAC は、今回公表したウォレットが全てではない可能性があり、ほかのアドレスも制裁対象とみなすことができると説明した。
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米政府はイラン中央銀行に関連する暗号資産ウォレット4件を制裁対象に加えた。ドル連動型ステーブルコインの発行元テザー(Tether、USDT)は、対象ウォレットで保有されていた資産の一部を直ちに凍結した。
コインデスクが7月16日に報じたところによると、米財務省外国資産管理局(OFAC)はこのほど、イラン中央銀行が所有していることを確認したトロン(TRON、TRX)基盤のウォレット4件を制裁対象に追加した。オンチェーン分析会社チェイナリシス(Chainalysis)は、これらのウォレットに1億6500万ドル超のステーブルコインが保管されていたと分析した。
テザーは今回の制裁措置に伴い、対象ウォレットに保管されていた1億3100万ドル規模のUSDTを凍結した。一部資金は凍結前にすでに別のウォレットへ移されていたという。
今回の措置は新たな制裁ではなく、既存の制裁対象を広げるものだ。イラン中央銀行はイスラム革命防衛隊やヒズボラへの支援を理由に、2019年から米国の対テロ制裁の対象となっている。米国とイランの停戦合意が決裂し、空爆が再開された直後に今回の措置が打ち出された。
テザーは4月にも、イラン中央銀行に関連するウォレットで保有されていた3億4400万ドル規模のUSDTを凍結している。今回を含めると、2回にわたる凍結額は計4億7500万ドルに達する。
一方、OFACは今回公表したウォレット一覧がイラン中央銀行の保有先の全てではない可能性があると説明した。イラン中央銀行が管理するほかのアドレスも制裁対象とみなすことができるとの立場を示している。
JOON HYOUNG LEE
gilson@bloomingbit.ioCrypto Journalist based in Seoul