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TSMC、4〜6月純利益77%増 AIピークアウト懸念和らぐか

出典
Korea Economic Daily

概要

  • TSMCは、2026年4〜6月期の売上高純利益営業利益率がいずれも市場予想を上回ったと発表した。
  • TSMCは、米アリゾナ州での工場4カ所超の追加建設に向けた1000億ドル投資とあわせ、2026年の設備投資および売上高成長率見通しの引き上げを明らかにした。
  • 市場では、AIインフラ需要の拡大に伴う成長期待とともに、半導体バブル論メモリーメーカーの過剰投資CXMT上場時のDRAM供給急増懸念が併存していると伝えた。

期間別予測トレンドレポート

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世界最大の半導体受託生産会社である台湾積体電路製造(TSMC)が、2026年4〜6月期に市場予想を上回る好決算を示した。人工知能(AI)向け需要の急増が追い風となった。エヌビディアやアップル、ブロードコムなど世界のIT大手からAI半導体の受注が集まり、過去最高業績を押し上げた。市場では、AI景気を巡るピークアウト懸念が一部和らいだと受け止められた。

営業利益率は60.3%

TSMCは7月16日、4〜6月期の売上高が1兆2700億台湾ドル、純利益が7065億6000万台湾ドルになったと発表した。市場予想の売上高1兆2640億台湾ドル、純利益6326億4000万台湾ドルをいずれも大きく上回った。7月16日のアジア株式市場ではサムスン電子やSKハイニックスなど半導体株が急落した一方、TSMC株は前日比1.23%高の2470台湾ドルで引けた。

純利益は前年同期比77.4%増えた。これで9四半期連続の2桁増益となった。売上高は前年同期の9337億9000万台湾ドルから36%増えた。営業利益率は60.3%と前年同期に比べ10.7ポイント上昇した。売上総利益率は67.7%、純利益率は55.6%だった。

特に先端工程が業績をけん引した。7ナノメートル以下の工程が売上高全体の77%を占めた。今回初めて売上高として計上した2ナノ工程の比率は2%だった。主力の3ナノ工程は30%、5ナノ工程は33%を占めた。微細化が進むほど半導体の性能と収益性は高い。部門別では、AI半導体を含む高性能コンピューティング(HPC)部門の売上高比率が66%で最も高かった。

TSMCは同日、米アリゾナ州で4カ所を超える工場を追加建設するため、1000億ドルを投じる方針も明らかにした。米国内の累計投資額は2650億ドルに達する。

資本支出と売上高成長率見通しを引き上げ

市場では、TSMCの好決算を受けてAIピークアウトへの警戒感がやや後退した。TSMCは2026年の設備投資計画を従来の520億〜560億ドルから600億〜640億ドルに引き上げた。2026年の売上高成長率見通しも従来の30%から40%へ上方修正した。

ブルームバーグは、世界のAIインフラ需要に対するTSMCの自信を映した大幅な引き上げだと分析した。半導体製造装置で世界最大手のASMLも、4〜6月期決算の公表にあわせて2026年通期の売上高見通しを従来の360億〜400億ユーロから430億〜450億ユーロへ引き上げた。

IT業界では、AI業界がインフラ投資を止めないとの見方が強い。利用者の秘書役を担うエージェントAIに続き、あらゆる機器に高度なAIを搭載する「フィジカルAI」の時代を迎えるには、なお巨額の資金が必要だという。モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のテッド・ピック最高経営責任者(CEO)は7月15日の4〜6月期決算説明会で、世界のデータセンターの年間設備投資は2026年に8500億ドルとなる見通しだが、2028年には1兆5000億ドルに達しうると語った。

AIデータセンターの中核部品である半導体を手がける企業の成長期待は強い。一方で、半導体バブルを懸念する声も残る。メモリーメーカーの過剰投資を警戒する指摘もある。とりわけ中国の長鑫存儲技術(CXMT)が新規株式公開(IPO)を通じて巨額投資に踏み切れば、DRAMの供給が急増する恐れがある。

ペ・ソンス/カン・ヘリョン/ソン・ジュヒョン記者 baebae@hankyung.com

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