ビザ、ステーブルコインはAIエージェント経済の中核インフラに
期間別予測トレンドレポート



世界的な決済大手のビザ(Visa)は、ステーブルコインが人工知能(AI)エージェント時代の中核的な決済手段になるとの見方を示した。
ビザは7月16日、ブロックチェーン分析会社アルテミスと共同で公表した報告書で「AIエージェント経済では、ステーブルコインが超少額決済の中核手段として定着する」と明らかにした。
報告書はAIエージェント経済を、マクロコマースとマイクロコマースの2つに大別した。マクロコマースは、予約やサブスクリプション決済など、AIが利用者に代わって実行する一般的な取引を指す。マイクロコマースは、APIの呼び出しやAIの演算資源の利用など、1ドル未満の超少額取引が頻繁に発生する領域だ。
ビザが注目するのはマイクロコマースだ。既存のカード決済網はマクロコマースには適している一方、手数料体系の面で超少額取引では採算が合いにくいと説明した。これに対し、ステーブルコインは取引手数料を大幅に引き下げられるため、超少額決済の現実的な代替手段として浮上していると分析した。
ビザは今後、AIエージェント経済が既存の決済網とステーブルコインを併用するハイブリッド型の決済構造に発展すると見通しを示した。カード決済が既存加盟店網での認証と消費者向け決済を担い、ステーブルコインがAI同士のリアルタイム決済を担う構図だ。
ビザは「カードとステーブルコインは競合関係ではなく、1つのシステムを構成する異なる要素になりつつある」と強調した。そのうえで、カード基盤の信頼・承認システムとステーブルコイン基盤のAI間決済が相互運用できるよう支援することが同社の目標だと付け加えた。
一方、ビザは最近、テザー(USDT)とサークル(USDC)に対抗する新たなドル建てステーブルコイン「オープンUSD(OUSD)」プロジェクトに加わった。
JOON HYOUNG LEE
gilson@bloomingbit.ioCrypto Journalist based in Seoul