「安ければ買う」外資が韓国株回帰、2日でサムスン電子・SKハイニックスを2兆ウォン超買い越し
期間別予測トレンドレポート



外国人投資家が韓国株で「セル・コリア」を止め、買いに転じた。直近2営業日では、半導体主力株のサムスン電子とSKハイニックスを2兆ウォン超買い越した。企業の基礎体力とは無関係に株価が売られ過ぎの水準に入ったとの認識から、押し目買いに動いたとみられる。
韓国取引所によると、外国人投資家は直近2営業日に有価証券市場で3兆1900億ウォン(約3450億円)分の株式を純買いした。6月19日以降、7月8日(3437億ウォン、約371億円)と7月9日(1343億ウォン、約145億円)を除いて一貫して売り越していたが、買い越しに転じた。7月15日だけでも2兆ウォン超を買い越し、前日の9565億ウォン(約1030億円)から買越額を膨らませた。外国人による韓国株の買越額が2兆ウォンを上回ったのは、6月12日以来23営業日ぶりだ。
直近2営業日で最も多く買い越されたのはSKハイニックスで、買越額は1兆9322億ウォン(約2090億円)だった。外国人の純買い銘柄で首位となり、これにSKハイニックス株を20.5%保有するSKスクエアが2531億ウォン(約274億円)、サムスン電子が2193億ウォン(約237億円)で続いた。
SKハイニックスとサムスン電子の株価は7月に入って大きく調整していた。前日までの株価はそれぞれ19万1300ウォン、26万3000ウォンまで下落していた。6月に付けた取引時間中の高値と比べると、下落率はそれぞれ35.96%、29.77%に達していた。半導体市況のピークアウト懸念に加え、単一銘柄のレバレッジ商品による需給のゆがみへの警戒が投げ売りを招いたためだ。
もっとも、7月15日は両銘柄に外国人資金が流入し、株価はそれぞれ8.83%、6.27%反発した。企業業績の基盤と業況はなお堅調で、株価調整によってバリュエーション面の魅力が高まったことが買いを誘ったようだ。イ・ファジン・メリッツ証券光化門プレミアセンター次長は、外国人投資家がこれまでのリバランスでサムスン電子とSKハイニックスの組み入れ比率を大きく落としていたとしたうえで、7月15日の買いについて「実需の資金が入ったように見える」と語った。
チェ・ミンスク韓国投資証券研究員は、最近の株価変動について「マクロ経済の不確実性とAIインフラ投資の持続性への懸念を織り込んだ」と指摘した。一方で、高帯域幅メモリー(HBM)の拡大に伴う構造的な供給制約や長期供給契約(LTA)の仕組みは、メモリー業界の高い利益水準を長く維持する基盤になると強調した。そのうえで「AIインフラ投資の拡大と限られた供給という業況の核心変数に変化はない」と付け加えた。
とりわけSKハイニックスでは、米国預託証券(ADR)のプレミアム拡大が外国人の本株買いにつながる可能性がある。前日の米市場でSKハイニックスADRは27%超急騰し、本株に対するプレミアムは50%超に拡大した。ADRと前日終値ベースの本株との価格差は現在51%で、ADR上場時に設定された3%を大きく上回る。
市場では、外国人が本株を売ってADRに移るのではないかとの懸念もあった。だが、今のようにプレミアムが広がる局面では、むしろ本株の純買い要因になり得るという。代表例として挙がるのが世界最大のファウンドリー企業TSMCだ。キム・ジェスン現代車証券研究員は「TSMCではADRプレミアムが拡大すると、外国人の本株純買いが生じる」と説明した。ADRが本株比で25%超のプレミアムで取引される状況では、両市場にアクセスできるグローバル投資家にとって、割高なADRより割安な本株を買おうとする動きが出やすいためだという。
キム研究員は、台湾株式市場ではTSMCのADRプレミアムが20%を超えると本株が割安と判断されると指摘した。そのうえで、SKハイニックスについても「ADR上場は外国人の本株からの構造的な離脱要因というより、ADRプレミアムを通じて米国と韓国の株式市場の間に新たな価格発見の経路をつくる機会とみるのが妥当だ」との見方を示した。
コ・ジョンサム 韓経ドットコム記者 jsk@hankyung.com
Korea Economic Daily
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