「財布に入るコールドウォレット」 アイオートラスト、8年ぶり新製品「D'CENT S」
期間別予測トレンドレポート



韓国のコールドウォレットメーカー、アイオートラストが8年ぶりに新製品を発売する。
アイオートラストは7月14日、カード型コールドウォレット「D'CENT S」の事前体験向けティーザーページを公開したと発表した。正式発売日は7月21日で、同社の新製品投入は8年ぶりとなる。
D'CENT Sはクレジットカードサイズのコールドウォレットで、韓国内で設計・製造した。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)など、100超のブロックチェーンネットワーク上の約4900種類の暗号資産の保管に対応する。
同社関係者はD'CENT Sについて「財布に入れて持ち歩くコールドウォレットを目指した」と説明した。ハードウェアウォレットは安全だが煩雑で、取引所アプリは便利でも資産を自ら保管できないという不便を解消するよう設計したという。
特徴の一つが、紛失や破損に備えるバックアップ用の「R3coveryカード」を同梱した点だ。従来のカード型ウォレットと異なり、シードのバックアップ専用カードを付けた。普段使うメインウォレットを紛失しても、バックアップカード1枚があればD'CENTアプリのリカバリー機能を通じて資産を復旧できる。
バックアップカードがあるため、コールドウォレットの「ニーモニックコード」を別に記録したり覚えたりする必要はない。ニーモニックコードは、紛失した暗号資産を復元する際に使う24単語の暗号だ。同社は、ニーモニックコードを書き写す工程をなくすことで初期設定の時間を短縮し、コードの流出や紛失の懸念も和らげたとしている。コールドウォレットにハードルを感じていた利用者でも使いやすいとしている。
D'CENT SにはEAL6+等級のセキュリティーチップも搭載した。銀行カードや電子旅券などに使われる水準のセキュリティーチップという。ウォレットの秘密鍵はカードの外部に流出せず、スマートフォンを紛失したりハッキング被害を受けたりしても、鍵はカード内部のセキュリティーチップに安全に保管されると説明している。
使い方は簡単だ。カードをスマートフォンの背面にタップすると、約1秒で署名が完了する。取引履歴はD'CENTアプリで確認できる。
カード型のため、ケーブル接続やバッテリー充電は不要だ。防水・防じん設計も採用した。ペク・サンス代表は、カード型コールドウォレットの利便性と紛失への不安という両面の課題を解消することに注力したと語った。D'CENT Sはバックアップカードを基本構成品として提供し、利用者が資産保安という本質と管理のしやすさを同時に享受できる最適な環境を提供すると強調した。
正式発売に先立ち、製品を体験できる事前イベントも7月14日に始めた。アイオートラストは抽選で選んだ参加者に、D'CENT SとR3coveryカードで構成するセット1個を贈る予定だ。
JOON HYOUNG LEE
gilson@bloomingbit.ioCrypto Journalist based in Seoul