リベリオン、AI推論最適化のスクイーズビッツ買収 「Kエヌビディア」へ統合基盤拡充
概要
- リベリオンは、AI推論最適化を手掛ける スクイーズビッツ を買収し、統合 AIインフラ 企業への進化を本格化すると発表した。
- 今回の買収を通じ、自社の AI半導体 と NPU を支えるソフトウエア性能を最大化し、リベリオン生態系 を拡大する戦略を打ち出した。
- リベリオンは、国民成長ファンド や サピオンコリア との合併に続き、戦略的な結合を通じて世界市場での規模と 競争力 を高める方針だ。
期間別予測トレンドレポート



リベリオンは7月13日、人工知能(AI)の推論最適化を手掛けるスクイーズビッツを買収すると発表した。神経網処理装置(NPU)のハードウエアにソフトウエア最適化と「推論サービング」を組み合わせ、統合AIインフラ企業への進化を本格化する。推論サービングは、要求の受信からモデルの実行、結果の返却までの運用パイプラインを指し、サービスの速度やコスト、安定性を左右する。
リベリオンは、ソフトウエアによるAI推論最適化の重要性が高まっていることを受け、スクイーズビッツの買収を決めた。AIサービスの商用化が全産業に広がるなか、モデルの性能に加え、実際の運用環境でどれだけ効率よく動かせるかが競争軸になっているためだ。
今回の買収を通じて、自社AI半導体を支えるソフトウエア性能を最大化する。ハードウエアにとどまらず、最適化ソフトウエアを含むAIインフラを提供し、「リベリオン生態系」を広げる戦略だ。顧客企業が最適化の過程で抱える負担を抑え、迅速かつ効率的にAIサービスを構築できる環境を整える。
スクイーズビッツは、AI半導体やディープラーニング、モデル軽量化で実績を持つ研究者らが創業したスタートアップだ。多様なハードウエア環境でAIモデルの処理速度を高め、運用コストを引き下げる最適化・軽量化技術を持つ。創業後の短期間でインテルやエヌビディアなど世界のAIハードウエア企業と協業し、技術力を認められてきた。
両社はこれまでも推論最適化分野で緊密な協力関係を維持してきた。2024年にはリベリオンのNPUを基盤に、モデル軽量化技術と専用ソフトウエアを共同開発した。韓国の開発者コミュニティー向けには、NPUベースのオープンソースAI生態系の活性化も進めてきた。両社はこの過程で築いた技術面の信頼を土台に、買収直後から相乗効果の創出を急ぐ。スクイーズビッツは買収後もリベリオンと合併せず、独立運営を続ける。
リベリオンは2026年3月、国民成長ファンドの第1号直接投資先に選ばれ、「Kエヌビディア」育成の中核企業として位置づけられた。今回、初の買収先としてスクイーズビッツを選び、事業拡大を続けている。2024年に実施した韓国初のAI半導体企業同士の統合事例とされるサピオンコリアとの合併の延長線上にある動きで、今後も戦略的な結合を通じて世界市場で戦える規模と競争力を備えていく方針だ。
パク・ソンヒョン リベリオン代表は「技術力と優れた人材が個別企業の境界を越えて結集するとき、韓国のAIインフラ生態系は新たな可能性を生み出す」と述べた。そのうえで「リベリオンはスクイーズビッツと力を合わせ、ハードウエアとソフトウエアを併せ持つ企業へ生まれ変わる」と強調した。
キム・ヒョンジュン スクイーズビッツ代表は「スクイーズビッツのAI推論最適化技術が、リベリオンのNPU生態系をさらに幅広く拡張する」と語った。「リベリオンとの相乗効果を基に、顧客がリベリオンのNPU基盤でAIサービスをより経済的に運営できるよう支援する」と付け加えた。
パク・ハンシン記者 phs@hankyung.com
Korea Economic Daily
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