タイ中銀、テザー高額取引の監視強化 資金洗浄の遮断へ
期間別予測トレンドレポート



タイ中央銀行が、ステーブルコインを使った資金洗浄や違法資金の流れを断つため、高額取引の監視を強化している。
7月13日付のコインテレグラフによると、タイ中央銀行(Bank of Thailand)はタイ証券取引委員会(SEC)と連携し、テザー(USDT)を中心とする高額のステーブルコイン取引や現金取引、両替取引の監査を進めている。
ウィタイ・ラタナコン総裁は地元メディアのネーションに対し、「今回の措置は短期的な処方ではない。複数の戦略を継続的に並行して運用する必要がある」と語った。
今回の措置は、タイ国内の「灰色経済」の根絶を狙う。タイ中央銀行は、詐欺コールセンターなどの違法組織から流入した疑わしい資金が現金として流通する仕組みを主な標的に据えた。タイで発生した詐欺被害額は2025年だけで1150億バーツ(約34億ドル)に達し、同期間の詐欺電話や詐欺メッセージの発信件数は約1億7300万件だった。
規制は現金取引にとどまらず、両替や金取引全般に広がる。500万バーツ(約15万ドル)以上の現金預金には資金の出所申告を義務付ける。明確な事業目的がないまま高額紙幣を少額紙幣に交換する取引も監視対象に含める。
タイでは仮想資産(暗号資産)の取引自体は合法だが、中央銀行はデジタル資産やステーブルコインを決済手段として使うことを禁じている。タイ最大の取引所ビットカブ(Bitkub)の1日平均取引高は約2600万ドルで、コインゲッコーによると、このうち約40%がUSDT・タイバーツの取引ペアで発生している。
一方、タイ当局は2025年に不正口座の摘発で銀行口座300万件を凍結した。ただ、一般個人や正規の事業者の口座まで大量に遮断される副作用が生じ、議論を呼んだ経緯がある。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.