セイラー氏とアダム・バック氏、ビットコインのオーディナルズ制限案に反対
概要
- マイケル・セイラー氏とアダム・バック氏は、ビットコインのオーディナルズを制限するBIP-110案がビットコインネットワークの信頼性を損なう恐れがあるとして、反対姿勢を示した。
- セイラー氏は、BIP-110が通常の取引まで無効化しかねないと警告した。アダム・バック氏は、ビットコインの脱中央集権性と検閲耐性の理念に反すると批判した。
- BIP-110の有効化の可能性は低く、オーディナルズのインスクリプション活動も大きく減るなか、支持派はブロックチェーンデータの肥大化とネットワークへの脅威を理由に、1年間の時限的な制限が必要だと主張している。
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マイケル・セイラー氏率いるストラテジー(Strategy)の会長と、ブロックストリーム(Blockstream)の最高経営責任者(CEO)を務めるアダム・バック氏は、ビットコインのオーディナルズを制限する案への反対姿勢を改めて示した。オーディナルズの活動そのものには批判的だが、これを抑え込むためのフォークがビットコインネットワークの信頼性を損なう恐れがあると懸念している。
7月12日にコインテレグラフが伝えたところによると、セイラー氏はX(旧ツイッター)への投稿で「ビットコインにはスパムより危険なものが110ある」と述べ、BIP-110が通常の取引まで無効化しかねないと指摘した。
バック氏もBIP-110を「他人を監視しようとする試みだ」と批判した。ビットコインの脱中央集権性とは、他人に自らの見解を強制できないことを意味すると説明し、許可不要で検閲に強い通貨というビットコインの理念にも反すると主張した。
BIP-110は、ビットコインネットワーク上でオーディナルズのインスクリプションなど非通貨データを制限しようとする提案だ。オーディナルズは、ビットコインのブロックチェーンに画像やテキストなどのデータを記録する仕組みで、支持派は活用事例の拡大を訴える一方、反対派はネットワークの混雑やデータ肥大化を懸念してきた。
もっとも、BIP-110が有効化される可能性はなお低い。直近のブロック期間でBIP-110を支持したブロックは1%にとどまった。提案が有効化されるには、一定期間にブロックを検証するビットコインノードの55%以上の支持が必要になる。
オーディナルズの活動もすでに大きく減っている。直近1カ月にビットコインのブロックチェーンに記録されたオーディナルズのインスクリプションは、1日あたり1万件未満だった。2023年8月のピーク時には1日40万件を超えており、そこから急減した。
一方、ルーク・ダシュジュニア氏らBIP-110の支持派は、オーディナルズに伴うブロックチェーンデータの肥大化がネットワークに深刻な脅威を及ぼしかねないとみる。BIP-110は1年間の時限的な制限措置であり、長期的には手数料を支払う一般取引を無効化するものではないと訴えている。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.