生成AI、2強3中の構図に再編か オープンAIがGPT-5.6投入
期間別予測トレンドレポート


オープンAI(OpenAI)とメタ(Meta)は7月9日、それぞれ新たな人工知能(AI)モデル「GPT-5.6」と「Muse Spark 1.1」を公開した。7月8日に新モデルを発表したスペースXAIも含め、各社は低価格を前面に打ち出す。
GPT-5.6は最上位の「Sol」、その下位の「Terra」、コスト性能を重視した「Luna」の3モデルで構成する。Solは開発者向け端末でのコーディング能力を測る「Terminal-Bench 2.1」で正答率88.8%を記録し、アンソロピック(Anthropic)の最上位モデル「Fable 5」の88.0%を上回った。Terminal-Bench 2.1を含む9指標を総合したアーティフィシャルアナリシス指数では59点と、現時点で最高のFable 5に1点差まで迫った。AIエージェントに約1500件のテストを解かせる「Agent Final Exam」でも、Solの正答率は52.7%とFable 5の40.5%を超えた。にもかかわらず価格は安い。全問題の処理にかかった計算コストはSolが1087ドルと、Fable 5の2315ドルの半分以下だった。
メタはアンソロピックやオープンAIに比べると性能面で見劣りするものの、価格競争力で勝負する。初のAIモデル「Muse Spark」を公開してから3カ月で投入した「Muse Spark 1.1」のTerminal-Bench 2.1での正答率は69.2%と、SolやFable 5には及ばなかった。一方で、Fable 5を顧客企業のアプリケーションに接続するためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)料金は、トークン(AI演算の基本単位)100万個当たり入力10ドル、出力50ドルかかるのに対し、Muse Spark 1.1はその10分の1の1.25〜4.25ドルにとどまる。
xAIから社名を変えたスペースXAIも7月8日、新モデル「Grok 4.5」を公開した。Grok 4.5のAPI料金は2〜6ドルで、コスト性能を重視した。アーティフィシャルアナリシス指数は54点で、オープンAIとアンソロピックの5モデルに続く6位だった。

スペースXAI、メタ、オープンAIが相次いで新モデルを投入する一方、グーグル(Google)は5月以降、新モデルを投入できていない。5月に公開した「Gemini 3.5 Flash」も、アーティフィシャルアナリシス指数では50点の10位に後退した。AIモデル開発を巡っては、これまでアンソロピック、オープンAI、グーグルの3強が競う構図だった。足元では、性能で先行するアンソロピックとオープンAIの2強を、大規模インフラを持つグーグル、メタ、スペースXAIが追う「2強3中」の構図に移りつつある。
シリコンバレー=キム・インヨプ特派員 inside@hankyung.com
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