Loading IndicatorLoading Indicator

猛暑より恐ろしい「ヒートフレーション」の襲来

出典
Korea Economic Daily

期間別予測トレンドレポート

Loading IndicatorLoading Indicator

世界各地から届くニュースが一様に熱を帯びている。米国とイランの戦争後、国際原油価格が乱高下するなか、朝鮮半島には例年よりはるかに早い暑さが到来した。7月18日にソウルで発令された今夏初の猛暑注意報は、前年より12日早かった。激しく動く原油価格に続き、異常高温も新たな物価押し上げ要因になっている。いわゆる「ヒートフレーション(heatflation)」の到来だ。猛暑が農作物の生育を妨げ、家畜をへい死させ、食卓物価を押し上げる現象が現実になりつつある。

農畜水産物の価格は足元で急騰している。畜産物流通情報ダボムによると、7月の特卵10個の全国平均小売価格は5222ウォン(約570円)と、前年同期比38.6%上昇した。5000ウォンを超えたのは初めてだ。滋養食の需要が集まる時期を迎え、鶏肉価格も2割近く上がった。昨冬に発生した高病原性鳥インフルエンザの影響で供給が減っていたところに、足元の猛暑が追い打ちをかけたためだ。ソウルの主要商業地ではサムゲタン1杯の価格が2万ウォン(約2200円)を上回り、外食1回さえ負担になっている。長ネギ、サンチュ、サバなど主な食材の価格もそろって急ピッチで上昇している。

物価を押し上げる要因は一つではない。原油高は物流費と生産コストを押し上げ、全般的なインフレ圧力を強める。これに気候変動という制御しにくい変数まで重なり、食品価格は大きく揺れている。農林畜産食品部は需給安定対策班を設置し、海洋水産部も政府備蓄の水産物の放出に動いた。ただ、産地の生産低下のスピードに追いつくには力不足だ。気候変動による供給ショックは、一時的な対策では解決しにくい構造問題になっている。

7~8月は生活物価の分水嶺になりそうだ。本格的な梅雨と厳しい猛暑が重なれば、農畜水産物の供給不安は一段と深刻になりかねない。家計の余裕が細るなかで、食べていくための費用だけが跳ね上がれば、国民が体感する痛みはいっそう強まる。すでに息苦しさを覚える季節だ。この夏は、気温の上昇以上に、沸騰する食卓物価の行方が気がかりだ。

アン・ジョンラク 韓国経済新聞論説委員 jran@hankyung.com

#気候変動
#物価上昇
Korea Economic Daily

Korea Economic Daily

hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.

このニュース、どう思いますか?








PiCKニュース






ハッシュタグニュース