SKハイニックス、7月10日にナスダック上場 37兆ウォン調達へ
期間別予測トレンドレポート



SKハイニックスが米ナスダック市場に米国預託証券(ADR)を上場する。最大37兆ウォン(約4兆円)を調達し、半導体の生産能力拡大を加速する見通しだ。
7月10日に業界が明らかにしたところによると、SKハイニックスのADRは同日、ナスダック市場に正式上場し、取引を始める。これに向け、発行済み株式総数の約2.5%に当たる最大1779万株を新株として発行する。公募による調達額は約37兆ウォン(約4兆円)を見込む。払込日は7月14日だ。
調達資金は、生産能力拡大と先端パッケージング投資に充てる。SKハイニックスは公示で、竜仁半導体クラスター第1期ファブや清州P&T7アドバンストパッケージングファブ、機械装置などの建設・設備投資資金として活用する計画を示した。極端紫外線(EUV)露光装置への投資も予定する。来年末までに導入するEUV装置には11兆9000億ウォン(約1兆3000億円)を投じる計画だ。
世界のメモリー半導体市場は、ピークアウト懸念があるなかでも成長が続く公算が大きい。市場調査会社カウンターポイントリサーチは、今年第2四半期の世界メモリー大手3社の平均営業利益率が75〜80%に達すると見込む。供給不足に伴う好況は少なくとも2027年まで続くと分析した。
競合各社も増設に動いている。マイクロンは最近、広島に14兆ウォン(約1兆5000億円)を投じ、次世代高帯域幅メモリー(HBM)の生産ライン整備に着手した。韓国でも湖南圏の半導体クラスター造成など、半導体生産拠点を広げる動きが続いている。
今回のナスダック上場は、資金調達だけでなく企業価値の再評価につながる可能性もある。SKハイニックスは高帯域幅メモリー市場で世界首位の地位を確保している。世界のDRAM市場でもマイクロンとの格差を維持している。
一方で、株価収益率(PER)はマイクロンに比べ20〜40%低く評価されている。SKハイニックスは、ナスダック上場で海外投資家のアクセスが高まれば、割安評価の是正に役立つとみている。
崔泰源SKグループ会長は今年初め、ADR上場の推進について「韓国の株主だけでなく、米国やグローバルの株主にも露出できるため、よりグローバルな会社になれるだろう」と語った。
市場では、ナスダック上場後に世界の資産運用会社や年金基金、パッシブ資金が流入する可能性も取り沙汰されている。SKハイニックスは、新株発行規模が全株式の2.5%水準にとどまるだけに、海外投資家へのアクセス拡大と資金流入の効果が株主価値の希薄化を上回ると期待している。市場との対話を続けながら、年内に具体的な株主還元策をまとめる計画だ。
イ・ソンニョル 韓経ドットコム記者 yisr0203@hankyung.com
Korea Economic Daily
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