概要
- アービトラム(ARB)はロビンフッド・チェーンの好調を受け、24時間で19%上昇し、時価総額上位100の暗号資産で上昇率首位となった。
- ロビンフッド・チェーンは立ち上げ初週に、1日の取引高5億6800万ドル、ステーブルコイン残高2億6000万ドルを突破し、アービトラムの収益拡大に直結している。
- ロビンフッド・チェーンの純プロトコル収益の10%がアービトラムのエコシステムに帰属する。ファルコンXは関連手数料収入が2030年までに年間6000万ドルへ拡大しうると見込んでいる。
期間別予測トレンドレポート



デジタルブローカーのロビンフッド(Robinhood)が独自ブロックチェーンを立ち上げ、発売初週から取引高を急拡大させた。基盤ネットワークであるアービトラム(Arbitrum)のトークン価格も急伸した。
コインデスクが7月9日に報じたところによると、アービトラムのネイティブトークンであるARBは過去24時間で19%上昇し、時価総額上位100の暗号資産で上昇率首位となった。同日、ビットコイン(BTC)は1.5%高で6万3000ドル台を回復し、イーサリアム(ETH)は0.5%高にとどまった。
ブロックチェーンデータ分析会社のエントロピー・アドバイザーズによると、アービトラムの技術スタックを基盤に構築されたロビンフッド・チェーンは7月9日に1日で5億6800万ドルの取引高を処理した。立ち上げ翌日も3億5000万ドルを超えた。初週にはステーブルコイン残高も2億6000万ドルを突破した。取引活動の大半はミームコイン売買が占めた。
こうした取引活発化はアービトラムの収益増に直結する。両者の合意では、ロビンフッド・チェーンの純プロトコル収益の10%がアービトラムのエコシステムに帰属し、DAOの財務部門と開発者ギルドに配分される。
アービトラム財団で投資戦略を統括するブレンダン・マー氏はXへの投稿で、7月8日の活動だけをみても「ロビンフッド・チェーンはすでに年1250万ドル超の収益を生み出すペースで動いている」と指摘した。そのうえで、トークン化された実物資産に関連する活動は「まだ本格化していない」と付け加えた。
これに先立ち、4月にファルコンX(FalconX)は、ロビンフッド・チェーンが立ち上げ後6カ月で約110万ドルの取引手数料を生み出すと予想していた。実際の初期実績はこれを大きく上回っている。ファルコンXは、利用者がトークン化株式から分散型金融(DeFi)など幅広いオンチェーンサービスへ活動領域を広げれば、2030年までに年間手数料収入が6000万ドルまで伸びる可能性があると分析した。
ロビンフッドは先週、ロンドンで開いたイベントでロビンフッド・チェーンを公開した。120カ国超の顧客にトークン化された米国株へのアクセスを広げるほか、貸付プロトコルのモルフォ(Morpho)を活用したDeFiベースの貯蓄商品も投入すると説明した。人工知能(AI)を活用した取引機能や、追加の資産クラスへ暗号資産事業を広げる計画も示した。
YM Lee
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