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米5月の貿易赤字776億ドル、2025年3月以来の高水準

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 米国の5月の 貿易赤字 は776億ドルとなり、前月比42.2%増で2025年3月以来の高水準を記録した。
  • AI投資を背景とした 半導体とコンピューター部品の輸入 や、データセンター関連の 資本財輸入の急増 が赤字拡大の要因になった。
  • 5月の貿易統計は4〜6月期の GDP 推計を押し下げる見通しで、純輸出 が同四半期のGDPを1.62ポイント押し下げると予想されている。

期間別予測トレンドレポート

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石油輸出は増えているものの、コンピューター部品やデータセンター向け資本財の輸入急増

中国、メキシコ、カナダ、ベトナム向け赤字が拡大

イラン戦争やカナダ・メキシコ通商協定の不透明感で企業が輸入前倒し

写真:Shutterstock
写真:Shutterstock

米国の5月の貿易赤字は、輸出の減少と輸入の増加を受けて拡大し、2025年3月以来の高水準となった。イラン戦争やカナダ、メキシコとの通商協定を巡る不透明感を背景に、米輸入業者が商品備蓄のため輸入を前倒ししたことが響いた。

米商務省が7月7日に公表した統計によると、財・サービスを合わせた貿易赤字は前月比42.2%増の776億ドルだった。市場予想は784億ドル(ブルームバーグ集計)から785億ドル(ロイター集計)の赤字で、実績は予想をやや下回った。

5月の輸出は、変動の大きい非貨幣用金の減少で3.2%減った。輸入は幅広い業種で増え、3.3%増となった。

石油輸出は増加基調が続いた。石油製品の輸出も戦争前の水準まで持ち直した。人工知能(AI)投資を背景に、半導体やコンピューター部品の輸入は再び増えた。一方、コンピューターや通信機器の輸入は減った。

ブルームバーグは購買担当者を対象とした調査を引用し、米企業が戦争に伴う供給網の混乱や価格上昇に先回りして備えるため、5月中に商品を積み増した可能性があると指摘した。

米国の貿易収支は、イラン戦争後の石油・石油製品の輸出増が、データセンター関連の資本財(半導体やAIサーバーなど)の輸入急増を打ち消し、赤字幅の拡大を抑えていた。しかし、その後は再び赤字拡大に転じた。

5月の貿易統計は、4〜6月期の国内総生産(GDP)推計を押し下げる見通しだ。この統計の公表前時点で、アトランタ連銀のGDPNow予測は、純輸出が4〜6月期GDPを1.62ポイント押し下げると見込んでいた。1〜3月期の0.37ポイントの押し下げより大きい。

トランプ大統領が課した関税の多くは、今年初めに連邦最高裁で違憲と判断された。ただ、米政権は輸入品に関税を課す別の手段を探っている。さらに米国は最近、カナダ、メキシコとの通商協定を更新せず、年次見直し方式に切り替えることを決めた。企業にとって不透明感を高める要因になっている。

5月は、メキシコ、カナダとの財貿易赤字と対中貿易赤字がそろって拡大した。中国からの供給網再編の主要な受け皿となってきたベトナムとの貿易赤字も膨らんだ。

インフレを考慮した実質ベースの財貿易赤字は、5月に1000億ドルへ拡大し、2025年3月以来の高水準となった。

キム・ジョンア 客員記者 kja@hankyung.com

#貿易赤字
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