概要
- 今週の暗号資産市場は、FOMC議事要旨、米国のマクロ経済指標、そして金利経路を示す手がかりに注目が集まりそうだ。
- スペースXのナスダック100採用とビットコイン保有に加え、これに伴う連動ファンドの買い需要や機関投資家の投資基準充足の可能性が材料視されている。
- トークンアンロックの日程では、HYPE、RAIN、PUMPの大規模な放出が予定されており、関連銘柄の需給への影響が注目される。
期間別予測トレンドレポート



今週の暗号資産市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や主要なマクロ経済指標、スペースXのナスダック100指数採用に注目が集まりそうだ。
暗号資産専門メディアのコインデスクによると、今週は先月のFOMC会合の議事要旨に加え、米サービス業関連指標、消費者インフレ期待、新規失業保険申請件数が公表される。これらの指標は、米連邦準備理事会(FRB)の今後の金利経路を探る手がかりになり得る。
暗号資産関連株では、アメリカン・ビットコイン(ABTC)とスペースXが注目を集めている。アメリカン・ビットコインは15対1の株式併合を経て上場廃止の危機を回避した。併合後の発行済み株式数は約7300万株に減った。
スペースXは7月7日にナスダック100指数に採用される予定だ。コインデスクは、同社がビットコインを保有する4社目のナスダック100構成銘柄になると伝えた。既存の構成銘柄では、テスラ(TSLA)、ストラテジー(MSTR)、メルカドリブレ(MELI)がビットコイン保有企業として挙げられる。
スペースXは現在、1万8712BTCを保有しているとされる。コインデスクは、指数採用に伴って連動ファンドの買い需要が生じる可能性があり、機関投資家の投資基準を満たすうえでも追い風になり得ると分析した。
マクロ要因では円安も注目材料として挙がった。足元ではビットコインとドル・円相場の負の相関が異例の強さを示しており、円安局面でビットコインが上昇する動きがみられたという。
今週の主な日程では、7月6日に米国の6月S&Pグローバル・サービス業購買担当者景気指数(PMI)確報値とISMサービス業PMIが発表される。7月7日には米国の6月消費者インフレ期待が公表される。
7月8日にはFOMC議事要旨が公表され、同日に中国の6月消費者物価指数(CPI)も発表される。7月9日には米新規失業保険申請件数と、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁の講演が予定されている。
トークン関連の日程も続く。7月6日にはハイパーリキッド(HYPE)が流通量の0.2%に当たる約3039万ドル相当のトークンをアンロックする。7月11日にはレイン(RAIN)が流通量の7.64%に当たる約7億8690万ドル相当のトークンをアンロックする予定だ。7月12日にはPUMPが流通量の29.12%に当たる約1億3020万ドル相当のトークンをアンロックする。
ガバナンス投票では、ENS DAO、フラックスDAO、ネクサスミューチュアルDAO、アービトラムDAOがそれぞれ、安全保障委員会の更新、プログラム予算の配分、運営予算の承認、低遅延データストリームの構築を議題にする。
今週は大型の企業決算発表や新規トークン発売の予定はない。ただ、市場はFOMC議事要旨と米経済指標を通じて金利経路を見極める構えだ。あわせて、スペースXのナスダック100指数採用と主要トークンのアンロックが関連銘柄の需給に及ぼす影響も見極めることになりそうだ。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.