メモリー市場、4〜6月60%拡大 サムスン・SKはマイクロン超え期待
概要
- 世界のメモリー半導体市場は4〜6月期に約350兆ウォン(約38兆円)規模となり、前年同期比380%増と、メモリーのスーパーサイクルが本格化している。
- サムスン電子とSKハイニックスは、4〜6月期の売上高・営業利益に加え、通期の業績予想も大幅に上方修正され、マイクロンを上回るアーニングサプライズが期待されている。
- もっとも、下期はメモリー価格の上昇に伴う需要負担と長期供給契約(LTA)による価格固定効果が重なり、市場の上昇ペース鈍化が変動要因になると分析された。
期間別予測トレンドレポート


世界のメモリー半導体市場は2026年4〜6月期に約350兆ウォン(約38兆円)へ拡大する見通しだ。人工知能(AI)サーバー投資の拡大を背景に、DRAMとNANDの価格が前四半期比で50%超上昇し、メモリーのスーパーサイクルが本格化している。市場予想を大幅に上回る決算を示したマイクロンに続き、サムスン電子とSKハイニックスにも4〜6月期のサプライズ決算への期待が強まっている。
7月3日に公表された市場調査会社カウンターポイント・リサーチのメモリー・トラッカーによると、2026年4〜6月期の世界メモリー市場は前四半期比60%超増の約350兆ウォン(約38兆円)になる見通しだ。前年同期比では380%増となる。
市場拡大を主導したのはメモリー価格の上昇だ。カウンターポイント・リサーチは、4〜6月期のDRAMとNANDの価格がいずれも前四半期比で50%超上昇したと分析した。AIインフラ投資が続くなか、サーバー向けメモリー需要が急速に伸びたためだ。
先に決算を発表したマイクロンも、こうした市場環境を裏付けた。2026会計年度第3四半期(3〜5月)の売上高は414億5600万ドルで、前年同期比346%増だった。会社が示したガイダンスの約335億ドルに加え、市場予想の約358億ドルも大きく上回った。
カウンターポイント・リサーチは、サムスン電子とSKハイニックスもマイクロンを上回るアーニングサプライズを記録する可能性が高いとみている。同社は「サムスン電子とSKハイニックスも、マイクロン以上の成果を収めることが期待される」と説明した。
サムスン・SK、4〜6月期に上振れ期待 下期は減速要因も

同日の韓経エピックAIコンセンサスによると、サムスン電子の4〜6月期売上高は172兆6778億ウォン(約18兆8000億円)、営業利益は84兆5993億ウォン(約9兆2000億円)と推定される。前年同期比では売上高が131.6%増、営業利益が1709.2%増となる。営業利益率は49.0%の見通しだ。
業績の大半は半導体事業が押し上げる見込みだ。サムスン電子のデバイスソリューション(DS)部門の4〜6月期売上高は124兆7909億ウォン(約13兆6000億円)、営業利益は83兆5446億ウォン(約9兆1000億円)と推計された。このうちメモリー売上高は117兆549億ウォン(約12兆7000億円)、営業利益は84兆7453億ウォン(約9兆2000億円)に達すると見込まれている。
品目別では、DRAMの営業利益が63兆8173億ウォン(約6兆9000億円)、NANDの営業利益が21兆1066億ウォン(約2兆3000億円)と予想された。一方、ファウンドリーは1兆1813億ウォン(約1290億円)の営業損失が見込まれる。メモリー市況の好調が全社業績を押し上げる一方、ファウンドリーの赤字は続く構図だ。
SKハイニックスに対する期待も高まっている。4〜6月期売上高は84兆1974億ウォン(約9兆2000億円)、営業利益は64兆4448億ウォン(約7兆円)と予想される。前年同期比では売上高が278.7%増、営業利益が599.5%増となる。営業利益率は76.5%に達する見込みだ。
SKハイニックスはDRAMが利益の大半を占める見通しだ。4〜6月期のDRAM営業利益は51兆794億ウォン(約5兆6000億円)、NAND営業利益は13兆3765億ウォン(約1兆5000億円)と見込まれている。DRAM、NANDとも価格上昇の効果が反映された。両社の4〜6月期営業利益見通しは合計149兆441億ウォン(約16兆2000億円)に達する。
通期ベースの業績予想も大幅に切り上がった。サムスン電子の2026年売上高は718兆5344億ウォン(約78兆2000億円)、営業利益は369兆6966億ウォン(約40兆2000億円)と推定される。SKハイニックスは売上高353兆4293億ウォン(約38兆5000億円)、営業利益272兆7555億ウォン(約29兆7000億円)が見込まれている。両社の通期営業利益予想は合計642兆4521億ウォン(約70兆円)に達する。
カウンターポイント・リサーチは「サムスンのメモリー業績は史上初めて110兆ウォン(約12兆円)を超える見通しで、SKハイニックスも高い成長が期待される」と指摘した。そのうえで、長期供給契約(LTA)の締結時期や賞与引当金の計上などで企業ごとの差は出るものの、市場の成長基調は明確だと強調した。
もっとも、2026年下期は価格上昇に伴う需要負担と長期契約の効果が変数になる可能性がある。カウンターポイント・リサーチは、メモリー価格の上昇による製造コストの上昇が製品価格の引き上げにつながり、製品需要がやや減っていると分析した。長期契約の締結による価格固定効果もあり、市場の上昇ペースは下期からやや鈍化するとの見通しを示した。
なお、サムスン電子は7月7日に4〜6月期の暫定業績を発表し、SKハイニックスは7月29日に暫定業績を公表する予定だ。
ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com
Korea Economic Daily
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