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不安強まるビットコイン、7月反発なるか 心理的節目の6万ドルが試金石
概要
- 米国のビットコイン現物 ETF では5月以降、計 84億7500万ドルの純流出 が発生し、投資家の 恐怖 と 投げ売り心理 が積み上がっていると分析した。
- オンチェーン指標によると、長期保有者 と忍耐強い買い手が供給を吸収しており、蓄積局面への転換の可能性 とともに 7月の安堵ラリー への期待が浮上している。
- 専門家は 6万ドルの心理的支持線 と 6万2170ドル・6万4600ドルの抵抗線 を重要水準に挙げ、2〜3週間の 価格安定 と モメンタム転換 を確認する必要があると伝えた。
期間別予測トレンドレポート



ケビン・ウォッシュ米連邦準備制度理事会(Fed)議長がインフレリスクの後退に言及した後、ビットコイン(BTC)は6万ドル台を回復した。ただ、米国の6月雇用統計の公表を控え、相場は警戒感からいったん息を潜めている。目先は心理的節目の6万ドルを維持できるかを見極めつつ、モメンタムの転換を確認する局面だ。
7月2日午後5時50分時点で、バイナンスのUSDT建て市場でビットコインは前日比2.93%高の6万528ドルで取引されている。韓国の暗号資産交換業者アップビット(Upbit)では9163万ウォン(約970万円)だった。海外と韓国国内の取引所の価格差を示すキムチプレミアムはマイナス2.21%となっている。
ウォッシュ氏「インフレリスクは低下したが物価はなお高い」 雇用統計前に警戒感続く
ウォッシュ議長は7月1日(現地時間)、ポルトガルのシントラで開かれた欧州中央銀行(ECB)の中央銀行フォーラムで「ここ4週間で期待インフレ率は低下し、インフレリスクも下がった」と語った。米国とイランの停戦後に国際原油価格が安定したことを反映した発言と受け止められる。
もっとも、「物価はなお高すぎる」とも述べ、物価安定の必要性を改めて強調した。
金融政策の方向性については慎重姿勢を維持した。利上げの可能性を問われると即答を避け、Fedがあらかじめ金利の経路を示す先行きガイダンスを減らす方針を再確認した。肥大化したFedのバランスシートも段階的に縮小する必要があると付け加えた。
市場の関心は、7月2日午後9時30分(日本時間)に公表された米国の6月雇用統計に移っている。米労働省によると、6月の非農業部門雇用者数は5万7000人増、失業率は4.2%だった。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchツールによると、FF金利先物市場は7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利が据え置かれる確率を70.6%、引き上げられる確率を29.4%と織り込んでいる。12月末までに政策金利が少なくとも25ベーシスポイント(bp)引き上げられる確率は約70%だ。
ビットコインETF流出にストラテジー売却の可能性も 恐怖の中で7月反発期待

こうした地合いのなか、米国上場のビットコイン現物上場投資信託(ETF)は先週、17億8730万ドルの純流出を記録し、その後も流出基調が続いている。とりわけ、ストラテジー(Strategy)が配当などを目的に最大12億5000万ドル規模のビットコインを売却する可能性があるとの知らせは相場の重荷となった。発表直後はドル準備金の拡充による財務安定への期待が意識されたが、その後はビットコイン売却の可能性が改めて注目され、投資家心理は冷え込んだ。

オンチェーン分析会社サンティメント(Santiment)は「5月以降、ビットコイン現物ETFからは計84億7500万ドルの純流出が発生した」と分析した。純流出が長引くほど、これは新たな売り材料というより、投資家の失望や恐怖、個人投資家の投げ売り心理が積み上がっていることを示すとみている。
そのうえで、純流出の拡大は短期的に価格の重荷になり得る一方、売却に動く投資家の多くがすでに市場を離れたことを意味し、ビットコインが主要な底値圏に近づいている兆候である可能性もあると指摘した。

極端に冷え込んだ投資家心理が、かえって底値圏入りの可能性を示しているとの分析もある。オンチェーン分析会社グラスノード(Glassnode)は週次リサーチで、ビットコインでは水面下で長期保有者と忍耐強い買い手が供給を吸収し始めたと分析した。バイナンスとコインベースの現物板も買い優勢に傾いているという。
さらに、オンチェーンデータはビットコインが分配局面から蓄積局面に移りつつあることを示しているとしたうえで、なお確証は必要だと説明した。一方、デリバティブ市場ではレバレッジをかけたロングポジションが急速に増えており、支持線を割り込めば追加の清算圧力が強まる恐れがあると警告した。
季節性の面から7月が反発の分岐点になり得るとの見方もある。暗号資産分析会社スイスブロック(Swissblock)は「2018年と2022年の弱気相場でも、5〜6月に売り圧力と投資家の疲弊が続いた後、7月から安堵の反発が表れた」と分析した。今年も似た流れが繰り返されれば、7月は安堵ラリーへの転換点になる可能性がある。
ビットコインは6万ドルを守れるか 反発より2〜3週間の安定確認が必要
ビットコインでは6万ドルの支持線を維持できるかが焦点に浮上している。専門家は、反発局面を追うよりも、2〜3週間の価格安定とモメンタム回復を見極める必要があるとみる。
フォレックス・ドットコム(Forex.com)のアナリスト、ジュリアン・パネダ氏は「ビットコインは足元で2.6%超上昇し、6万ドル台の回復を試したが、ここ数週間の弱気を覆すほど需要は強くない」と語った。6万2170ドルは短期的な中立ゾーン、6万4600ドルは主要な抵抗線と位置づける。これらの水準を回復して初めて、買い優勢の流れが再び強まるという。一方、直近安値の5万7790ドルを下回れば、売り優勢が再び強まり、弱気の流れが広がるとの見通しを示した。
ビットコインは前月に20%超下落した後も戻りは鈍い。FXプロ(FxPro)のチーフアナリスト、アレックス・クプチケビッチ氏は「ビットコインは7月1日の取引時間中に5万7800ドルまで下げた後、5万9000ドルと6万ドルを回復したが、反発の勢いはなお限られる」と話した。季節的に7月はビットコインに比較的追い風の月と評価されるが、現時点で今回の反発をトレンド転換とみるのは難しいと付け加えた。
長期の売られ過ぎ局面に入っているだけに、安定化の有無を確認すべきだとの指摘もある。フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)創業者のケイティ・ストックトン氏は「ビットコインは長期のオーバーソールド状態が続いている」と述べた。6万ドルは心理的な支持線が重なる水準であり、ここを守れなければ、より大きな調整が起こり得るという。
もっとも、ストックトン氏は長期ではビットコイン強気の見方を維持している。ただ、足元では支持線が強く試されているため、直ちに比率を高めるよりも、今後2〜3週間の価格安定とモメンタム転換を確認する必要があると語った。
カン・ミンスン ブルーミングビット(Bloomingbit)記者 minriver@bloomingbit.io
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.