サムスン電子・SKハイニックス、4〜6月期営業益合計150兆ウォン迫る 過去最高級の業績見通し
概要
- サムスン電子とSKハイニックスの4〜6月期の合計営業利益が約150兆ウォンに迫るとの分析が出た。
- AIインフラ投資の拡大でサーバー向けメモリー需要とDRAM・NAND・HBM価格がそろって上昇し、業績見通しが大きく切り上がった。
- 世界メモリー市場で両社は高いシェアを維持しているが、中国メーカーのシェア拡大が変数として浮上している。
期間別予測トレンドレポート


サムスン電子・SKハイニックス、4〜6月期は業績上振れの公算
サーバー向けメモリー逼迫で価格急騰
双頭体制なお強固、中国勢の追い上げは変数

サムスン電子とSKハイニックスが2026年4〜6月期もそろって過去最高級の業績を上げるとの期待が強まっている。人工知能(AI)サーバー投資の拡大でメモリー半導体価格が急騰し、両社の4〜6月期の営業利益合計は150兆ウォン近くに達するとの見方が出ている。
6月30日時点の韓経エピックAIコンセンサスによると、サムスン電子の2026年4〜6月期の売上高は169兆9616億ウォン、営業利益は85兆546億ウォンと推定された。前年同期比では売上高が127.9%増、営業利益が1718.9%増となる。営業利益率は50%を見込む。1〜3月期の売上高は133兆8734億ウォンで前年同期比69.2%増、営業利益は57兆2328億ウォンで756.1%増だった。
業績をけん引しているのは半導体事業だ。サムスン電子DS部門の4〜6月期売上高は122兆1617億ウォン、営業利益は83兆8621億ウォンと試算された。このうちメモリー事業の営業利益は84兆6428億ウォンを見込む。DRAMは64兆4775億ウォン、NANDは20兆9066億ウォンとなる見通しだ。ファウンドリーは9888億ウォンの営業赤字が予想された。この期間は賞与引当金の反映額が想定を上回り、利益を押し下げる可能性もある。
SKハイニックスの4〜6月期業績予想も切り上がった。売上高は82兆9467億ウォン、営業利益は63兆3651億ウォンと見込まれている。前年同期比では売上高が273.1%増、営業利益が587.8%増となる。営業利益率は76.4%を見込む。1〜3月期の売上高は52兆5763億ウォンで前年同期比198.1%増、営業利益は37兆6103億ウォンで405.5%増だった。
利益の大半はDRAMが占める見通しだ。4〜6月期のDRAM営業利益は50兆3553億ウォン、NAND営業利益は13兆198億ウォンと予想された。両社の4〜6月期の営業利益合計は148兆4197億ウォンに達する。
通期見通しも大幅に切り上がった。サムスン電子の2026年売上高は704兆2969億ウォン、営業利益は363兆4528億ウォンと推定される。SKハイニックスは売上高346兆8686億ウォン、営業利益266兆4417億ウォンが予想された。両社の年間営業利益合計は629兆8945億ウォンに上る。
業績見通しが上振れした背景には、メモリー需要の増加と価格上昇がある。AIインフラ投資が続くなか、サーバー向けメモリー需要が増え、DRAM、NAND、HBMの価格もそろって上昇している。
市場調査会社カウンターポイント・リサーチは、2026年の世界メモリー市場が前年の4倍となる1500兆ウォン規模に達すると見込む。2027年には2100兆ウォン規模まで拡大する見通しだ。AIインフラ需要が続くなか、サーバー向けメモリーの供給不足と価格急騰が市場拡大を後押ししていると分析した。
サーバー向け製品の比率も急速に高まっている。カウンターポイント・リサーチは、メモリー売上高全体に占めるサーバー向け製品の比率が2025年の37%から2026年には56%まで上昇すると予測した。高付加価値製品に需要が集中し、一部の汎用DRAMではギガビット(Gbit)当たり価格がHBMを上回る現象も起きたとされる。
カウンターポイント・リサーチは、サーバー向け製品の売上高比率が5割を超える構造変化がメモリー市場の成長を支える中核の原動力になっていると指摘した。工程がより複雑で製造コストも高いHBMは、今後さらに価格が上昇する可能性が大きく、メモリー市場にはなお成長余地があるとみている。
世界のメモリー市場では、サムスン電子とSKハイニックスが主要製品群で上位を維持している。2026年1〜3月期の世界DRAM市場では、サムスン電子が売上高ベースで38%のシェアを握り首位だった。SKハイニックスは29%で2位、マイクロンは22%で3位だった。
NAND市場でもサムスン電子が29%のシェアで首位を守った。SKハイニックスは18%で続いた。HBM市場ではSKハイニックスが58%のシェアで首位を維持した。サムスン電子とマイクロンはそれぞれ21%だった。
中国勢のシェア拡大は変数として意識されている。DRAM市場では、長鑫存儲技術(CXMT)が2025年1〜3月期の3%から2026年1〜3月期には8%へとシェアを高めた。NAND市場では、長江存儲科技(YMTC)が同じ期間に8%から13%へ上昇した。メモリー供給不足と価格上昇が、中国メーカーのシェア拡大にも影響したと市場ではみている。
AIインフラ投資が続く限り、メモリー需要も当面は強く推移するとの見方が多い。ミレアセット資産運用のETF運用本部長、チョン・ウィヒョン氏は6月29日のウェブセミナーで「サムスン電子とSKハイニックスは次世代HBM競争を本格化させ、世界のAIメモリー市場を主導している」と語った。そのうえで、世界のビッグテックによるAIインフラ投資拡大が続くなか、メモリー需要も持続的に増えるとの見通しを示した。
ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com
Korea Economic Daily
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