米国株、上昇して始まる ナスダックは上げ幅縮小
概要
- 米株式市場は、米国とイランの敵対行為停止を受けて上昇基調で始まった。
- ハイテク株中心のナスダックは上げ幅を縮め、マイクロン、サンディスク、エヌビディア、インテル、AMDはいずれも下落した。
- ロケットラボのイリジウム・コミュニケーションズ買収発表と、コムキャストの分社化発表を受け、関連銘柄はそろって二桁の急騰を記録した。
期間別予測トレンドレポート



米国とイランの敵対行為が止んだなか、6月29日の米株式市場は上昇して始まった。
ナスダック総合株価指数は取引開始直後に1%超上昇したが、米東部時間午前10時15分時点では0.1%高まで上げ幅を縮めた。S&P500種株価指数は0.1%高、ダウ工業株30種平均は0.3%高だった。
前週の決算発表後に急騰したマイクロン・テクノロジー(Micron Technology)は、この日は8%安の104.0ドルで取引された。サンディスク(SanDisk)も8%下落した。エヌビディア(NVIDIA)、インテル(Intel)、AMDもそろって下げた。台湾積体電路製造(TSMC)の米預託証券(ADR)だけが上昇した。
スペースXは、前週にナスダック100指数へ7月6日付で迅速に組み入れられるとの発表を受け、この日は3%近く上昇して始まったが、その後は下落に転じた。
ロケットラボ(Rocket Lab)は、衛星電話分野の先駆企業であるイリジウム・コミュニケーションズ(Iridium Communications)を1株54ドルで、現金と株式を組み合わせた形で買収すると発表した。これを受け、ロケットラボは11%、イリジウム・コミュニケーションズは21%急騰した。
コムキャスト(Comcast)は、メディア・技術事業部門を2つの上場会社に分社化すると発表した。株価は8%急騰した。分社化は約1年以内に完了する見込みだ。
米国とイランは、前週後半の軍事衝突を受けて6月28日に敵対行為を停止し、商船がホルムズ海峡を自由に通航できるようにすることで合意した。
国際原油価格は、週前半に戦争前の水準へ戻っていたものの、ホルムズ海峡を巡る米国とイランの衝突を受けて小幅に上昇した。国際指標の北海ブレント原油8月物先物は1バレル72.47ドルと0.6%上昇した。米国産WTI先物は1.2%高の1バレル70.06ドルで、70ドル台に乗せて取引された。
米10年債利回りは前営業日とほぼ同水準の4.374%で推移した。一方、2年債利回りは1.9ベーシスポイント(bp)上昇し、4.107%を付けた。
前週のニューヨーク株式市場では、ハイテク株から他業種への資金移動が進み、相場はまちまちだった。エヌビディアとアルファベット(Alphabet)はそれぞれ2%、4.6%下落し、スペースXも17%急落した。ナスダック総合は4.6%下げた。
ハイテク株の構成比が低いダウ平均は対照的な動きとなった。メルク(Merck)とジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)がそれぞれ13%、11.5%上昇し、前週は上昇して引けた。
キム・ジョンア 客員記者 kja@hankyung.com
Korea Economic Daily
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