リッチモンド連銀総裁「物価はなお高すぎる」 当面は引き締め維持が必要
Suehyeon Lee
期間別予測トレンドレポート



トーマス・バーキン米リッチモンド連邦準備銀行総裁は、インフレ率がなお目標水準を大きく上回っているとして、当面は抑制的な金融政策を維持する必要があるとの考えを示した。
ブルームバーグによると、バーキン総裁は6月28日(現地時間)、米コロラド州アスペンで開かれたイベントで「現在の物価上昇率は依然として高すぎる」と述べた。FF金利や労働市場などで追加のディスインフレ要因が表れなければ、物価が2%目標に戻ると確信するのは難しいと語った。
米商務省が6月26日に公表した5月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比4.1%上昇し、2023年4月以来の高水準となった。
バーキン総裁は、米国とイランの最近の停戦を受けて原油価格やガソリン価格が急速に落ち着いている点を前向きに評価した。一方で、人工知能(AI)インフラ投資の拡大など、ほかの物価上昇要因はなお残っていると指摘した。
今後数カ月の経済の展開を見極めたうえで、金融政策の方向を決めるべきだとも話した。
企業が価格設定の際に現在の高いインフレ率を基準にしている点にも懸念を示した。
企業は価格を決める際に現在の物価水準を反映するため、インフレが持続しやすい傾向があるとバーキン総裁は説明した。そのため、現在のようにやや抑制的な金融政策を維持するのが適切だと強調した。
もっとも、企業はコスト負担の増加に直面している一方、消費者の値上げ抵抗も強い。このため、コスト上昇分をすべて製品価格に転嫁することはできていないと付け加えた。
Suehyeon Lee
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