概要
- テザー(USDT)が最近の暗号資産市場の調整局面で、時価総額ベースでイーサリアム(ETH)を抜いて2位に浮上した。
- 市場の変動性拡大を受け、投資家がリスク資産ではなくステーブルコインに資金を移し、テザーの発行量と流通量が増えている。
- 市場では今回の順位変動をリスク回避姿勢を映す象徴的な場面とみており、今後の市場環境次第では時価総額順位が再び入れ替わる可能性もある。
期間別予測トレンドレポート



テザー(USDT)がイーサリアム(ETH)を抜き、暗号資産の時価総額で2位に浮上した。暗号資産市場の調整でイーサリアム価格が急落する一方、ステーブルコイン需要が増え、時価総額の順位が再び入れ替わった。
6月26日時点のコインマーケットキャップのデータによると、テザーは時価総額でビットコイン(BTC)に次ぐ2位となっている。イーサリアムは足元の価格下落で時価総額がテザーを下回り、3位に後退した。
テザーがイーサリアムを上回るのは初めてではない。6月上旬にも一度、時価総額順位が逆転し、その後はイーサリアムが2位を取り戻した。ただ、最近の市場調整でイーサリアムの時価総額が再び減少し、テザーが2位に返り咲いた。
テザーの時価総額拡大は、価格上昇ではなく発行量の増加によるものだ。市場の変動性が高まるほど、投資家はリスク資産からステーブルコインに資金を移す傾向があり、USDTの流通量も増える構図にある。
一方、イーサリアムは最近の価格下落が時価総額の減少につながった。ビットコインをはじめ暗号資産市場全体が弱含むなか、アルトコインの売りが広がり、イーサリアムも軟調が続いている。
市場では今回の順位変動を、足元のリスク回避姿勢を映す象徴的な場面とみている。ステーブルコインは取引待機資金や安全資産としての役割を担うため、市場の不確実性が高まるほど、発行量と活用度がともに増える傾向がある。
もっとも、ステーブルコインの時価総額は発行量に、イーサリアムの時価総額は価格変動に左右される。今後の市場環境次第では、順位が再び入れ替わる可能性もある。
YM Lee
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