ビットコインのオプション100億ドル分が6月27日に満期 弱気賭け優勢で変動拡大懸念
概要
- デリビットでは、約100億ドル規模のビットコインオプションが建玉残高の約37%に当たる水準で6月27日に満期を迎え、市場の変動性拡大が懸念されている。
- ビットコインは6万ドルを下回り、200週移動平均線も割り込んで推移している。長期の弱気相場入りの可能性が意識されるなか、オプション市場では下落賭けが相対的に有利な状況だ。
- 米国のビットコイン現物ETFでは今月に入り約30億ドルの純流出が発生した。タカ派の米連邦準備理事会の姿勢や高い国債利回りも重なり、オプション市場の長期弱気見通しは強まっている。
期間別予測トレンドレポート



約100億ドル規模のビットコイン(BTC)オプションが満期を控え、市場の変動性が高まる可能性が意識されている。
ブルームバーグによると、世界最大の暗号資産オプション取引所デリビット(Deribit)では、6月27日に約100億ドル分のビットコインオプション契約が満期を迎える。現在の建玉残高(Open Interest)の約37%に相当する。
デリビットのジャン・ダビッド・ペキニョ最高事業責任者(CCO)は、市場参加者が中長期の価格上昇を見込んでポジションを積み上げてきたものの、足元のビットコイン安でこうした持ち高が不利になったと語った。
実際、ビットコインは最近6万ドルを割り込み、2025年10月以来の安値水準を付けた。足元では6万ドル台前半で推移しているが、200週移動平均線を下回っており、長期の弱気相場に入る可能性も出ている。
プットオプションに対するコールオプションの比率は足元で0.83と、なお上昇を見込む持ち高が多い。ただ、相当数のコールは現在値を基準にすると権利行使価格を下回り、事実上価値のないアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)の状態にある。一方、プットは6万〜6万5000ドルと7万〜7万5000ドルの価格帯に集中しており、相対的に下落を見込む持ち高が有利な構図だ。
テセラクト・グループ(Tesseract Group)の資産運用責任者、アダム・ヘームズ氏は、オプション満期そのものが相場の方向を決めるわけではないと指摘した。四半期末に加え、夏場で流動性が薄い局面に大規模な満期が重なると、価格が一方向に過度に振れる可能性があると分析した。
市場では、オプション満期通過後よりも7月第1週の値動きを重要な分岐点とみる向きが多い。四半期末のポジション整理とレバレッジ縮小が一巡した後に、市場の本来の方向感が表れやすいとみているためだ。
マクロ環境も追い風ではない。米国のビットコイン現物ETFでは今月に入り約30億ドルが純流出した。ストラテジー(Strategy)の財務健全性を巡る懸念も投資家心理を冷やしている。
プライマルファンドの共同創業者グリフィン・アーデン氏は、オプション市場で長期の弱気見通しが一段と強まっていると語った。米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢と高止まりする国債利回りは流動性縮小を示唆しており、この環境ではビットコインが相対的に不利になりやすいと付け加えた。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.