概要
- キア・スターマー英首相は就任から約2年で辞任の意向を示した。背景には、景気減速や支持率の下落基調など、政権運営に対する失望感の拡大がある。
- 労働党の全国執行委員会(NEC)は、次期労働党党首と首相の選出手続きを進め、9月の議会再開前に新党首を決める日程を準備している。
- 次期労働党党首と首相候補としては、アンディ・バーナム前グレーター・マンチェスター市長の名前が有力視されている。下院補欠選挙での当選を受け、党首選への準備を進めている。

キア・スターマー英首相が辞任する意向を表明した。2024年の総選挙で労働党を圧勝に導き、政権交代を実現してから約2年で退く。
スターマー首相は6月22日(現地時間)午前、ロンドンのダウニング街10番地の首相官邸前で国民向け演説に臨み、「辞任する」と表明した。あわせて「今朝、自らの決定を伝えるため国王と話した」と明らかにした。
スターマー首相は2024年7月4日の総選挙で労働党を勝利に導き、翌7月5日に首相に就任した。当時、労働党は圧勝し、政権交代を果たした。
後任選びの日程案も示した。スターマー首相は、労働党の全国執行委員会(NEC)に対し、7月9日に党首候補の指名を始め、夏季休会前に手続きを終える日程を組むよう要請する考えを示した。
新たな労働党党首は、9月の議会再開前に決める構想だ。英国では与党党首が首相を務めるため、労働党の党首選は次期首相の選出手続きと一体で進む。
スターマー首相は後任が決まるまで首相職にとどまる。「党首選が終わるまで首相職を維持し、秩序ある権力移譲を確保するためにあらゆることをする」と述べ、「後任を全面的に支持する」と付け加えた。
スターマー首相は2020年に労働党党首に就き、2024年の総選挙勝利で政権獲得に成功した。ただ、就任後は景気減速や相次ぐ政策転換、改革の遅れを巡る失望感が強まり、支持率は下落基調をたどっていた。
先月初めの地方選での惨敗が、辞任判断の決定打になったとみられる。政権運営への不満が選挙結果に表れ、党内で指導部交代を求める圧力も強まった。
次期労働党党首兼首相候補としては、アンディ・バーナム前グレーター・マンチェスター市長の名が有力視されている。バーナム前市長は6月18日のメイカーフィールド選挙区の下院補欠選挙で当選した。これにより、首相就任に必要な最低限の資格を満たし、党首選への準備を進めている。
キム・デヨン 韓経ドットコム記者 kdy@hankyung.com

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