概要
- イランは米国とホルムズ海峡の安全な船舶通航に関する仕組みで合意したとし、重要な案件だと明らかにした。
- 両国はイランの石油輸出許可の発給と凍結資金の解除を協議し、極めて重要な案件として相当な進展があったと伝えた。
- レバノンを含むすべての戦線での戦争終結、米国の海上封鎖の解除、イラン産原油・石油化学製品の輸出許可、凍結資金の解除などが最終交渉の前提条件だと明らかにした。
期間別予測トレンドレポート


スイスで18時間協議
原油輸出・凍結資金解除を協議
最終合意の前提条件履行を要求

イランは、スイスで開いた米国との長時間協議で一定の進展があったと明らかにした。ホルムズ海峡の船舶の安全な通航に加え、イラン産原油の輸出や凍結資金の解除が主要議題にのぼった。
イランの対米交渉団報道官、エスマイル・バガイ氏は6月22日、イラン国営放送で「ホルムズ海峡の安全な船舶通航に関する仕組みを整えることで米国と合意した。重要な案件だ」と語った。協議は18時間にわたったという。
バガイ氏は、イランの石油輸出に必要な許可の発給と凍結資金の解除も議題になったと明らかにした。「石油輸出に必要な許可の発給と凍結資金の解除を協議した。極めて重要な案件で、相当な進展があった」と述べた。
イランは、最終合意に向けた交渉に入るには、既存の了解覚書に盛り込まれた条件がまず履行される必要があるとの立場だ。バガイ氏は「了解覚書13条に基づけば、最終合意のための交渉に入る前に、こうした条件が履行されなければならない」と強調した。
従来の了解覚書13条には、レバノンを含むすべての戦線での戦争終結、米国による海上封鎖の解除、イランによるホルムズ海峡の再開が盛り込まれている。イラン産原油と石油化学製品の輸出許可や、イランの凍結資金の解除といった制裁関連の措置も、最終交渉の前提条件に含まれた。
バガイ氏は「レバノンを含むすべての戦線で戦争が終結しなければならない」と述べた。そのうえで、現段階で交渉団の任務は終わったものの、了解覚書を実効的に履行するために必要な案件については、実務チームが6月23日に仲介国が参加する会談で協議を続けると説明した。
協議が終始順調だったわけではない。バガイ氏によると、4者会談の最中に米国側の威嚇的な発言が公表され、イランは会談継続に否定的な立場を示した。
同氏は「4者会談の最中に米国の威嚇的な発言が公になり、イランはこうした条件では会談を続ける意思がないと宣言した」と述べたうえで、「カタールとパキスタンは対話の継続に努めたが、われわれは拒否した」と付け加えた。
バガイ氏は、米国側に約束の履行を迫る必要があるとの認識も示した。「相手が義務を履行するよう圧力をかけるべきだというのがイラン交渉団の立場だ」と指摘し、「相手側の約束不履行への懸念を伝えた。特にシオニスト政権(イスラエル)による継続的な停戦違反を問題視した」と語った。
ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com

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