トランプ氏「イランをもっと強く攻撃」 停戦後続協議、初日から難航
概要
- 米国とイランの停戦 MOU 後続協議が始まったが、トランプ大統領の 追加攻撃 警告で交渉が一時中断するなど、緊張が高まったと伝えた。
- イランがレバノン空爆を問題視し、ホルムズ海峡再封鎖 と今後の 通行料 賦課方針を打ち出したのに対し、米国は海峡の 無料開放 を求め、対立が深まったと伝えた。
- 米国とイスラエルがイランの 核保有阻止 を強調する一方、イランは ウラン濃縮の権利 を譲らず、核問題、レバノン戦線、ホルムズ海峡が協議の核心的な難題として浮上したと伝えた。
期間別予測トレンドレポート


スイスでMOU後続協議入り
イラン代表団、一時会場離れる
レバノン・核・ホルムズ海峡が難題

米国とイランは中東戦争の終結に向けた後続協議に入ったが、初日から激しい神経戦を繰り広げた。ドナルド・トランプ米大統領がイランへの追加攻撃の可能性を警告し、イラン代表団が会談会場を離れたとの報道も出た。レバノン情勢と核問題も協議序盤から争点に浮上した。
米国とイランの交渉団は6月21日(現地時間)、スイス・ルツェルン近郊のビュルゲンシュトック・リゾートで会談した。最近締結した停戦の了解覚書(MOU)をどう履行するかを協議する場だ。米側はJ・D・バンス副大統領、イラン側はモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長が交渉代表を務めた。
協議序盤の雰囲気は悪くなかった。バンス副大統領は会談を「歴史的な出会い」と位置づけ、「中東の関係を恒久的に変えられるのか、それとも過去のやり方に戻るのかを決める瞬間だ」と語った。さらに「ここ数時間で既に大きな進展があり、今後数時間で追加の進展も期待している」と付け加えた。
だが、トランプ大統領の発言が交渉の場を揺さぶった。トランプ氏はソーシャルメディアで「イランは直ちにレバノン内の代理勢力(proxy)による挑発を止めさせなければならない」と投稿した。そのうえで「そうでなければ、先週よりはるかに強くイランを攻撃する」と警告した。レバノンの親イラン武装組織ヒズボラを念頭に置いた発言だ。
イラン側は直ちに反発した。イラン国営IRNA通信は、イラン代表団が仲介国カタールの代表団と会談した後、交渉が開かれていた建物を離れたと報じた。ただ、交渉が完全に中断したわけではない。AFP通信はこの問題に詳しい外交官の話として、イラン代表団はなお交渉に関与しており、仲介国側に会場を離れる意思を伝えた事実もないと報じた。ロイター通信もイラン側関係者の話として、交渉は一時中断したが終了はしていないと伝えた。
イランも譲らなかった。ガリバフ議長は米国に対し「米国は発言に慎重になるべきだ。我が軍は別の方法で対応する準備ができている」と述べた。エスマイル・バガイ外務省報道官は「レバノン戦争が終わらない限り、最終合意に向けた交渉段階に入ることは不可能だ」と強調した。
今回のMOUには、イスラエルとヒズボラの交戦停止も盛り込まれた。だが、その後もレバノンで衝突が続き、交渉の重荷になっている。イランはイスラエルによるレバノン空爆を問題視し、ホルムズ海峡の再封鎖カードを持ち出した。MOUがホルムズ海峡の通航再開を重視して締結されたため、レバノン情勢はただちに海峡問題にも結びついている。
イスラエルも強硬姿勢を崩していない。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イランの核保有阻止とヒズボラへの軍事圧力維持で後退しない考えを示した。「必要な限りレバノン南部の安全地帯に駐留する」としたうえで、「イランの核兵器保有は決して認めない」と訴えた。
核問題も後続協議の核心的な難題として残る。米国はMOUにイランの核保有阻止に向けた具体策を盛り込めず、関連協議を後続交渉に委ねた。高濃縮ウランの処理、濃縮停止の期間、核施設の解体、国際社会による検証はいずれも、双方が容易に折り合えない論点だ。
マスード・ペゼシュキアン大統領は6月21日、「我々に核兵器を開発する意図はない」と述べる一方、「ウラン濃縮の権利は放棄しない」と主張した。トランプ氏はFOXニュース記者との電話インタビューで、この発言について「発言には気をつけた方がいい」と応じた。
ホルムズ海峡の通航条件も火種だ。イランは後続協議の期間である60日間に限って海峡を無料開放し、その後はサービス提供を名目に事実上の通行料を徴収する方針を示している。米国は無料開放の維持を求めている。
トランプ氏は、交渉が順調に進まなければ米国がホルムズ海峡を掌握し、海峡を通る石油の20%を取得するとの主張も繰り返している。リンゼー・グラム連邦上院議員はCBSのインタビューで、イランとの交渉は失敗するとの見方を示し、その場合はトランプ大統領がホルムズ海峡を掌握し、運営のための通行料を徴収することになると語った。
イランは初会談で、核問題よりもMOUの履行とレバノン情勢が主に扱われたと説明した。米国は停戦に向けた後続協議を急ぐが、レバノン戦線とホルムズ海峡、核問題が一度に絡み合い、交渉は出だしから難航している。
ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com

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