概要
- 米SECとCFTCは、予測市場(Prediction Market)を含むデリバティブ規制の枠組み見直しに向け、公開意見募集の手続きを始めると明らかにした。
- 検討対象には、スワップ、証券型スワップ、混合型スワップに加え、新たな金融商品に関する規制上の定義や管轄解釈、規制基準が不明確な領域の明確化策、代替的な規制体系の導入可能性が含まれるとした。
- 業界では、今回の措置はカルシ(Kalshi)とポリマーケット(Polymarket)を巡る、予測市場が金融商品か賭博商品か、またSECとCFTCのどちらが監督すべきかという論争と重なっているとみている。
期間別予測トレンドレポート



米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)が、予測市場(Prediction Market)を含むデリバティブ規制の枠組み見直しに乗り出した。
両機関は6月18日の共同声明で、デリバティブの定義と管轄権の基準を巡る公開意見募集の手続きを始めると明らかにした。変化する市場構造や新たな金融商品を現行の規制体系が適切に反映しているか点検するためだとしている。
検討対象には、スワップ(Swap)、証券型スワップ(Security-Based Swap)、混合型スワップ(Mixed Swap)に加え、新たな金融商品に関する規制上の定義や管轄解釈が含まれる。規制基準が不明確な領域をどう明確化するかや、代替的な規制体系の導入可能性も論点となる。
SECは特に、予測市場を巡る規制上の不確実性を解消する必要性に直接言及した。予測市場は、米大統領選の結果や政策金利の決定、景気後退の有無など特定事象の発生可能性に投資する市場で、足元ではカルシ(Kalshi)とポリマーケット(Polymarket)を中心に急成長している。
ポール・アトキンス(Paul Atkins)SEC委員長は「イベント連動型商品(Event-Based Products)を含むタイトルVIIの定義を明確にする必要性は、以前からあった」と述べた。そのうえで「SECやCFTCへの登録の有無にかかわらず、既存の金融会社と新規事業者が同じ条件で競争し、革新できる基盤を整える必要がある」と強調した。
マイケル・セリグ(Michael Selig)CFTC委員長も、今回の手続きはドッド・フランク法(Dodd-Frank Act)タイトルVIIに残る長年の不確実性を解消する機会だと指摘した。「不明確な規定は、公正な競争と責任あるイノベーションを妨げてきた」と付け加えた。
業界では、今回の措置はカルシとポリマーケットを巡る規制論争と重なっていると受け止められている。米国では最近、予測市場を金融商品とみなすのか、賭博商品とみなすのかに加え、SECとCFTCのどちらが監督すべきかを巡る議論が続いている。
両機関は、連邦官報への掲載後60日間にわたり、業界や市場参加者から意見を募る。

YM Lee
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