金・銀なお下落余地 AI IPOとナスダックに資金移動
概要
- フォーブスのクレム・チェンバース氏は、金と銀の価格が典型的なバブル崩壊の流れのなかで一段と下落する可能性があると指摘した。
- 同氏は、AI IPOとナスダックに流動性が移ることで、金、銀、ビットコイン(BTC)など従来の代替資産から資金が流出しうると分析した。
- もっとも、十分な調整と安定局面を経た後には、金と銀に再び買いの投資機会が生まれる可能性があるとの見通しも示した。
期間別予測トレンドレポート



金と銀の価格が一段と下がる可能性がある。人工知能(AI)関連の新規株式公開(IPO)やナスダックに資金が向かい、貴金属やビットコイン(BTC)など従来の代替資産から流動性が流出しかねないためだ。
米誌フォーブスで6月16日、寄稿者のクレム・チェンバース氏は金と銀の市場について「見栄えがよくない」と論じた。過去の上昇局面では流れに乗って高値圏で売却したとしたうえで、足元でチャートを見直した結果、下押し圧力が続く可能性が大きいと分析した。
チェンバース氏は、金価格のチャートが典型的なバブル崩壊の流れに見えると指摘した。下落が止まる前に価格がさらに大きく下げる可能性があるともみる。底打ちを見極めるには、数カ月にわたる安定した値動きが必要だと説明した。
銀相場についても弱気の見方を示した。銀は個人投資家の需給の影響を強く受ける値動きの荒い貴金属だと位置づけ、特段の変数がなければ40〜50ドル水準まで下落しうるとの見通しを示した。
同氏は、金と銀が再び強気に転じるには、チャート上で明確な反発シグナルが必要だと強調した。「チャートがトレンド転換を明確に示すまで待つ」と語った。
足元の市場で流動性がAI IPOとナスダックに向かっている点も、金と銀の下押し要因に挙げた。高成長のハイテク株や新規上場銘柄に資金が集まれば、金や銀だけでなく、ビットコインのような代替資産からも短期的に資金が流出しうるという。
もっとも、こうした調整は今後の買い場をつくる可能性もあるとみている。金と銀がすぐに強い反発を示すのは難しくても、十分な調整と安定局面を経た後には再び投資機会が生まれうるとの見方だ。
市場では最近、米国とイランの合意期待や原油安、スペースX上場後のハイテク株高がリスク資産選好を促している。これを受け、貴金属市場では安全資産需要が弱まり、資金がAI・宇宙・ナスダックなど成長テーマに移る流れが続くとの見方が出ている。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.
