ブラックロックCIO「市場外に最大9兆ドルの現金」 ビットコイン反発で流入余地に注目
概要
- ブラックロックのリーダーCIOは、市場の外にとどまる最大9兆ドルの現金が新たな投資先を探していると明らかにした。
- フォーブスは、ビットコインが株式市場とともに反発しており、低下した原油価格とリスク資産への投資心理の改善がこれを支えていると伝えた。
- 市場では、ブラックロックのiシェアーズビットコイン・プレミアム・インカムETF(BITA)の売買開始と、FOMC後の流動性見通しが主要な変数として注目されている。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)が6万6000ドル台で持ち直すなか、ブラックロック(BlackRock)の幹部が市場外に滞留する巨額の待機資金に言及した。米国とイランの合意期待に加え、原油安やリスク資産の投資心理の改善を背景に、市場の外にある資金が再び動き出す可能性が意識されている。
フォーブスが6月16日に報じたところによると、ブラックロックのグローバル債券部門で最高投資責任者(CIO)を務めるリック・リーダー氏はブルームバーグのインタビューで、「市場の外にとどまっている現金は非常に多い」と語り、最大9兆ドルの資金が新たな投資先を探しているとの見方を示した。
同氏は、スペースXの記録的な新規株式公開(IPO)や米国とイランの平和合意への期待が市場の地合いを変えつつあると指摘した。そのうえで「良いニュースが出れば、人々は再び市場に入れると考える」と述べ、「それが起きる時には、かなり爆発的な動きになるだろう」と強調した。
フォーブスは、ビットコインが足元で株式市場と歩調を合わせて反発していると伝えた。米国とイランの合意期待が高まり、国際原油価格が1バレル80ドル前後まで下落したことで、インフレ圧力の緩和期待がリスク資産への投資心理を支えているという。
リーダー氏は、ケビン・ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げに動くべきではないとの趣旨の見解も示した。原油安が物価圧力を抑える可能性があるため、FRBは追加引き締めに慎重であるべきだとの考えとみられる。
今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)も市場の重要材料となる。ウォーシュ議長による初のFOMC結果公表を控え、市場では政策金利の据え置き公算が大きい。もっとも、今後の物価や雇用、原油相場に対するFRBの判断が、2026年後半の流動性環境を左右する見通しだ。
暗号資産取引所ビットユニクスのディーン・チェン氏は、リーダー氏の発言について「問題は流動性の不足ではなく、流動性が新たな行き先を探している点にある」と評価した。
同氏は暗号資産市場について、平和合意の可能性やエネルギー価格の低下、資金流入再開への期待が全体の投資心理を支えていると分析した。一方で、ウォーシュ議長が今回のFOMCでインフレやバランスシート縮小をより重視するメッセージを出せば、投資家が流動性見通しを改めて調整する可能性があると付け加えた。
市場では、ブラックロックのビットコイン関連商品の拡充にも関心が集まっている。フォーブスは、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・プレミアム・インカムETF(BITA)が売買開始を控えている点も投資家の注目材料に挙げた。商品設計は、ビットコインへのエクスポージャーとオプション・プレミアム収益を組み合わせたものだ。
一方、ビットコイン価格は2025年10月に付けた12万6000ドルの高値をなお大きく下回る。ただ、足元では6万ドル台を守った後に6万6000ドル台まで回復しており、市場では7万ドル台の回復とFOMC後の流動性見通しをあわせて見極めている。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.
