ビットコイン、6万7000ドル目前で警戒感 反発維持に失敗の可能性も
概要
- ビットコインは、米国とイランの和平合意への期待を背景に、6万7000ドル近辺まで上昇した。
- トレーダーは6万7000ドル超の抵抗線と下値の流動性ゾーンを注視し、変動性の高い相場を警戒している。
- オンチェーンデータによると、オプション市場の支えとウォレット群の蓄積トレンド上昇を背景に、需要回復の兆しが出ている。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)は米国とイランの和平合意への期待を背景に、6万7000ドル近辺まで上昇した。リスク資産全般で投資家心理が改善し反発基調が続いたが、市場では短期的な上値抵抗帯で再び押し戻される可能性も意識されている。
6月15日に暗号資産専門メディアのコインテレグラフが伝えた。今回の上昇は、米国とイランの和平合意への期待がリスク資産全般に広がったことが背景とみられる。今週後半に署名される予定のイラン停戦合意の詳細が伝わり、米国株も堅調に推移した。
これに先立ち、ドナルド・トランプ米大統領は6月15日、トゥルース・ソーシャルでホルムズ海峡を通る船舶の往来がすでに増えていると明らかにした。トランプ氏は「船舶は動き始めており、多くの船が石油を積んでホルムズ海峡を抜けつつある」と語った。
もっとも、トレーダーの間ではビットコインが今回の反発を維持できるかを巡って見方が分かれている。トレーダーのキラーはX(旧ツイッター)で「今週は非常に興味深い展開になる」と投稿し、6万7000ドルを上回る水準で上値抵抗を受ける可能性に触れた。
トレーディングアカウントのJDKアナリシスも、明確な底打ちを判断するのはなお早いとみる。「主要な抵抗線の突破と、以前のバリューエリアへの再突入が見られたことで、より大きな上昇余地が開けた」と評価した。一方で「強固な底の形成には時間が必要だ」と指摘。「なお変動性の高い相場が続く可能性があり、下値にはまだ吸収されていない主要な流動性ゾーンが残っている」と分析した。
オプション市場では、短期的な価格安定を後押しする条件も見えてきた。オンチェーン分析会社のグラスノード(Glassnode)は「ビットコインは反発後、6万5000ドル近辺の密集したオプションポジション帯に再び入っている」と説明した。こうした領域に価格が入ると、ディーラーのヘッジフローが相場を支え、高い変動性の後の価格安定に役立つ可能性があるという。
需要回復の兆しも一部で表れている。グラスノードは「ビットコインが6万ドルまで下落した後、複数のウォレット群で蓄積トレンドスコアが上昇した」と述べた。投資家が再び市場に入り、供給が吸収されつつあることを示唆するとの見方を示した。
市場では、ビットコインが6万7000ドル近辺の抵抗帯を突破し、その水準に定着できるかが短期的な焦点となっている。リスク資産選好の回復やオプション市場の支援材料は前向きだが、下値の流動性ゾーンと抵抗線の再確認余地が残るだけに、追随買いには慎重さが求められる。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.
