期間別予測トレンドレポート



6月12日の米ニューヨーク株式市場は、米国とイランの戦闘終結に向けた合意への期待とスペースXの好調な新規株式公開(IPO)を支えに、主要3指数がそろって上昇して取引を終えた。
ダウ工業株30種平均は前営業日比353.51ドル(0.7%)高の5万1202.26で終えた。S&P500種株価指数は37.15ポイント(0.5%)高の7431.46、ハイテク株中心のナスダック総合指数は79.18ポイント(0.31%)高の2万5888.84だった。
地政学リスクの後退が投資家心理を押し上げた。米国とイランは、軍事衝突の終結とホルムズ海峡の再開放を柱とする暫定合意案の取りまとめに近づいたとされる。
両国は来週の主要7カ国首脳会議(G7)期間中に、了解覚書(MOU)を締結する可能性が取り沙汰されている。
この報道を受け、国際原油相場は3%台下落した。北海ブレント先物8月物は前日比3.37%安の1バレル87.33ドルと、戦争初期だった3月5日以来の安値を付けた。
米WTI先物7月物も3.23%下げ、1バレル84.88ドルで引けた。4月17日以来の安値だった。原油安でインフレ懸念が和らいだことも、株式相場の支えとなった。
この日の最大の話題は、イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXだった。過去最大規模のIPOとして注目を集めた同社は、上場初日に公募価格比19.34%高の1株161.11ドルで取引を終え、華々しく市場デビューした。
個別銘柄の動きはまちまちだった。シティグループが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も上方修正した半導体大手AMDは4%超上昇した。一方、足元で短期急騰していたエヌビディアは横ばい圏にとどまった。マイクロソフトとアマゾンも小幅安となった。
安全資産への選好が和らぎ、米国債利回りは上昇した。10年物国債利回りは前営業日比2ベーシスポイント(1bp=0.01%ポイント)高い年4.48%を付けた。6月に公表された米ミシガン大学消費者態度指数の速報値が48.9と、前月の過去最低から持ち直したことも金利上昇を後押しした。ドル指数と金の現物価格は横ばい圏で推移した。
スロー・キャピタルのマーク・クライン最高経営責任者(CEO)は「しばらく止まっていたIPOの行列が再び勢いを増しているようだ」と語った。そのうえで「今回のスペースXの成功は、今後上場を準備する市場主導企業にとって基準点の役割を果たすだろう」と指摘した。
シン・ヨンヒョン 韓経ドットコム記者 yonghyun@hankyung.com

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